住民から700万円詐取容疑 駐在所巡査長を逮捕 神奈川県警
管内に住む住民の委任状を偽造して700万円をだまし取ったとして、神奈川県警は4日、横須賀署地域課巡査長、沢田義弘容疑者(36)を詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。「借金の返済などに充てた」と容疑を認めている。沢田容疑者は2023年2月から横須賀市内の駐在所に勤務していた。 逮捕容疑は5月24日、駐在所管内に住む70代男性の署名を自ら書いて委任状などを偽造し、市内の郵便局で男性の口座から現金700万円をだまし取ったとしている。 監察官室によると、沢田容疑者は事件当日、警察官の制服を着て男性の通帳と印鑑を持参。「頼まれたので来た」と話し、郵便局員に警察手帳を見せたことから、局側は「警察が来たので信じた」と説明している。男性の親族が10月上旬に署に相談していた。 捜査関係者によると、沢田容疑者は勤務上、頻繁に男性と接触があったという。加藤秋人監察官室長は「警察官として言語道断の行為」とコメントした。県警の警察官が逮捕されるのは今年に入って6人目。【柿崎誠】