所属を発表した鈴木秀樹

　全日本プロレスは2日、〝マット界随一の偏屈者〟こと鈴木秀樹（44）が同日付で入団したと発表した。 　2025年最初の興行となった後楽園ホール大会開始前、所属選手が赤のジャージーに身を包んでリングに登場。そこに現れたのがスーツ姿の鈴木だ。マイクを握るや「全日本プロレスの鈴木秀樹です」とあいさつ。会場は大歓声に包まれた。 「UWFスネークピットジャパン」で〝人間風車〟こと故ビル・ロビンソンさんに鍛えられた鈴木は、2008年11月に旧IGFでプロレスデビュー。小川直也や藤田和之との戦いを通じ、旧IGFの中核を担う選手に成長した。 　フリーとしての参戦だったが、14年には旧IGFのみの試合活動にピリオド。その後はゼロワン、大日本プロレス、アイスリボンなど多くの団体で活躍した。 　21年4月には米WWEの養成機関「パフォーマンスセンター」のコーチに就任。NXTにも「ダイアモンド・マイン」のコーチ役として「ハチマン」の名で登場したことがある。 　22年初頭にWWEを離れた後は、ノアマットを中心に活動。23年からは全日本を主戦場とし、諏訪魔とのコンビ「バカの時代」で活躍していた。 　旧IGF時代もフリーとしての参戦だったため、鈴木が日本の団体の所属となるのは事実上初となる。正式な団体の一員となったことで、偏屈者がどう変わるのか注目だ。