プロレスで石川に元気 9月23日、地元出身の2選手出場
金沢流通会館で9月23日、能登半島地震の復興支援マッチ「プロレスリングHEAT―UP石川県大会」(北國新聞社後援)が開かれる。21日、大会を企画した内灘出身のプロレスラー兼平大介さん(40)らが北國新聞社を訪れ、「プロレスで故郷を元気にしたい」と語った。 今年5月、兼平さんは内灘に足を運び、震災の爪痕に衝撃を受けた。かつて自身が学んだ鶴ケ丘小前の道路が大きくひび割れ、家屋などが傾いた様子にショックを受け、支援を模索。所属するプロレス団体「HEAT―UP」(神奈川県川崎市)の田村和宏代表(44)に相談し、大会を開催することになった。 兼平さんは「場内実況もあり、初心者でも十分楽しめる」と幅広い層に観戦を呼び掛け、同行した金沢出身のプロレスラー、ハジメさん(33)は「地元での出場は初めて。全力で戦う」と力を込めた。 ●今井絵理子議員の長男・礼夢さん出場 大会には、女性ボーカルグループ「SPEED」のメンバーとして活躍した今井絵理子参院議員の長男礼(らい)夢(む)さん(19)も出場する。聴覚障害がある礼夢さんは「熱い試合で石川を盛り上げる」と手話で表現。同行した母の今井さんは「必死に戦う姿が少しでも前を向く力になれば」と期待した。 大会は入場無料で、全6試合を予定。会場は座席350人に立ち見席を加え、千人程度が入場できる。 21日は宮本周司参院議員も同行し、一行は石川県庁で馳浩知事、金沢市役所で村山卓市長にも開催を伝えた。