カープの開幕ダッシュ成功の要因は分かりやすさ?【川口和久のスクリューボール】
大きい新人3人の活躍
大道[写真]も隠れた抑え候補だ
今年の解説初仕事は、RCC中国放送さんに頼まれた4月3日のDeNA─広島戦(横浜)だった。広島は、開幕カードの中日に1勝1敗1分、阪神に2勝1敗、そして、この日の勝利でDeNAに2連勝と見事なスタートダッシュを切っていた。 一番は先発の安定感だ。大瀬良大地、九里亜連、森下暢仁、野村祐輔と4人の先発がしっかり仕事をしていることで、投手陣全体のバランスがよくなった。リリーフは抑えの栗林良吏をはじめ、塹江敦哉、森浦大輔、大道温貴、中田廉の5人が無失点だ(4月4日現在)。しかも、うち3人が新人だよ。まさにカープのスカウトと現場の思惑が一致した結果だと思う。あくまで現時点だけど、前年崩壊状態だったブルペンを即戦力ルーキーでしっかり補強したわけだしね。 あとはベンチの起用法も分かりやすい。2日のゲームで4対0から9回に栗林を使ったときは、今後もこういう使い方をするなら登板過多になって、1年持たないかもと不安がよぎったが、あれは大瀬良に勝ち星をつけたい、というベンチの意思だったと思う。故障でブランクはあるけど、球威は戻っていた大瀬良に、しっかり1勝をプレゼントしたかったんだと思う。 だから3日のゲームで、もしもだけど・・・
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週刊ベースボール