センバツ高校野球 組み合わせ抽選 第4日、慶応VS仙台育英 主将「隙のないチーム」 /神奈川
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が10日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれた。県勢の慶応は大会第4日の21日、第3試合(午後2時開始)で、昨夏の甲子園で東北勢として初優勝した仙台育英(宮城)と戦うことが決まった。 抽選会は4年ぶりに対面で開かれ、出場36校の主将が一堂に会した。会場の最前列に座った学ラン姿の大村昊澄(そらと)主将(2年)は5番目にくじを引き、先に試合日程が決まった。その後、仙台育英との対戦が決まった。 仙台育英とは相手のグラウンドで練習試合をしたことがある。大村主将は「隙(すき)のないチームで、人としても見習う部分が多くあった。お手本にするべきチームだ」と語る。目前に迫ったセンバツでは「日本全国からこれ以上ない相手が集まってくる。人としても一番成長できたと思えるような大会にしたい」と意気込んだ。森林貴彦監督(49)は「前年の夏優勝校という最高の相手と試合ができることは幸せ。最善の準備を積み重ねたい」と話した。 仙台育英の山田脩也主将(2年)は「自分たちは守り勝つ野球がテーマ。慶応は打力がすごいチームだと思うが、投手陣を中心にロースコアの展開に持っていきたい。優勝はもちろんだが、まず初戦をしっかり勝ちきることが目標だ」と闘志を燃やしていた。 大会は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日に開幕する。【田中綾乃、五十嵐和大】 ◇昨夏悲願の初V 仙台育英 1905年に寺子屋式の私塾として創立された私立校。全日制の生徒数は3223人(2022年12月現在)。宮城野校舎(仙台市宮城野区)と多賀城校舎(多賀城市)に分かれ、野球部の練習場「真勝園グラウンド」は多賀城校舎にある。4月には沖縄市にも全日制高校を開校する。 野球部は1930年に創部された。今回を含めて春15回、夏29回の甲子園出場を誇る。89、15年夏と01年春に準優勝を達成し、昨夏の甲子園では東北勢として悲願の初優勝を果たした。