競技を引退しても“自分史上最高の自分”で 2025年も輝き続ける太田りゆ「後悔はない」
西武園競輪場では「スポーツニッポン杯(FI)」が9日から開幕する。初日ガールズ予選①に出走する太田りゆに話を聞いた。 グランプリ出場へラストチャンスとなった競輪祭女子王座戦。決勝戦、太田の意地を見た。スタートを取り、前受けから突っ張り先行。梅川風子の先捲りに併せると、優勝した佐藤水菜に捲られはしたものの2着に逃げ残った。 「シリーズを通して手応えは悪くなかった。決勝の先行は勝つためのレースをした結果。後悔はないです」とキッパリ。 そこから中16日、地元戦(ホームバンクは大宮)でリスタートをきる。 「2週間ぐらい空いたのでトレーニングをしつつ、息抜きも。ディズニーランドでクリスマスを楽しんできた。この時期は必ず参加したくて!」と興奮気味に語った。 今年残りのあっ旋は今節を含めて3開催。すでに太田の視線は来年へと向いており「年明け1月からが勝負。GIを獲ってグランプリ出場を決めるのが一番だけど、賞金ランキングでも絶対に大丈夫という位置にいたい。今はまだ伊豆と埼玉を行ったり来たり。4月ごろには完全にこっち(埼玉)へ拠点を移す予定です」と明かす。 パリオリンピック・ケイリン女子で日本歴代最高の9位。この夏、間違いなく"自分史上最高の自分で"太田は大舞台で輝きを放った。競技引退を表明し、ガールズケイリン一本になった今。競輪選手として、さらなる輝きを放つ準備はできている。(アオケイ・八角記者)