『ゴジラ』シリーズ歴代興行収入ランキングTOP3 第1位はカルト的人気を博した12年ぶり新作!
第2位は興行収入60億円! アカデミー賞が認めたシリーズ最新作
第2位は、今回地上波初放送となる、昨年10月日本公開の『ゴジラ‐1.0』。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『永遠の0』、『寄生獣』などで知られる山崎貴監督がメガホンをとり、神木隆之介が主演、浜辺美波がヒロインを務めた。 第二次世界大戦末期、敷島浩一少尉(神木)は特攻に出撃するものの、大戸島に不時着する。その夜、島民に呉爾羅と呼ばれる全高15mの恐竜のような謎の巨大生物が基地を襲撃。敷島を残し、隊は壊滅してしまう。 戦争によって何もかも失い、焼け野原となった東京。空襲で両親を失ったことを知った敷島は、独りさまよっていたところ、赤ん坊を抱えた女性、大石典子(浜辺)と出会う。なんとか仕事を探し出し、3人で共同生活をしていく中で、敷島は毎晩悪夢にうなされ、生き残ったことに苦しみを感じていた。 戦争を生き延びた人々が日本復興を目指す中、追い打ちをかけるかのように、巨大生物ゴジラが出現、東京に上陸する。自前の軍隊を持たない日本は、武器も弾薬もない、民間人だけでゴジラに立ち向かうしかなかった。誰かが貧乏くじを引かなくてはいけない…。戦争を生き抜いた人々はゴジラと戦うことを決意する。 この年日本で公開された実写映画の中で、唯一60億円を突破したが、その熱狂は海を超えて世界中で大ヒット。さらには、第96回アカデミー賞で、アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞する快挙も成し遂げた。 本作において特に高く評価されているのは、漁船に乗った主人公たちがゴジラに追いかけ回されるシーンなどで描かれる、海のエフェクトだ。担当したのは、映像プロダクション「白組」に所属する20代のVFXアーティスト・野島達司氏で、野島氏もアカデミー賞授賞式に登壇し、世界的に注目を集めた。
第1位は興行収入82億円! 庵野秀明による新解釈の全く新しいゴジラ!
そして「ゴジラ」シリーズで歴代第1位の興行収入を叩き出したのが、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』だった。「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明が脚本・総監督を務め、「平成ガメラ」シリーズの樋口真嗣が監督・特技監督を務めた本作は、前作『ゴジラ FINAL WARS』以来、12年ぶりの新作。メインの役どころを長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが務めたほか、高良健吾、大杉漣、斎藤工、前田敦子、小出恵介、高橋一生ら豪華キャストが並び、総キャスト数が328名及ぶのも話題になった。 東京湾アクアトンネルで崩落事故が発生。正体不明の巨大生物の出現という未曽有の事態に、政府閣僚、専門家らが恐れおののき何もできない中、急きょ結成された政府の特命チーム「巨対災」(巨大不明生物特設災害対策本部)が、「ゴジラ」と名付けられた巨大不明生物の鎮圧に挑む姿が描かれる。 ほぼ全編にわたって続く登場人物たちの早口のセリフ、テロップによる説明、初見では到底全てを網羅することができない圧倒的な情報の洪水や、そのほか心憎いギミックも豊富で、「根拠のない楽観は禁物です。」「ZARAはどこ?」「まずは君が落ち着け!」「礼には及びません。仕事ですから」など印象的なセリフの数々も相まって、公開直後からカルト的な熱狂を巻き起こした。 こうした癖になる魅力から、SNSでは当時『シンゴジ』ネタが大流行。大田区・蒲田を破壊し尽くしたゴジラの少々グロテスクな4足歩行の第2形態を「蒲田くん」、総理大臣や閣僚が乗ったヘリコプターを一瞬で焼き切ったゴジラの熱戦が「内閣総辞職ビーム」と命名されるなど、ネットミームの数々も誕生した。