年商約180億円『夢グループ』石田重廣社長、“愛人疑惑”の保科有里との本当のカンケイを語る
反面教師・松方弘樹さんとの出会い
石田社長のビジネスは個人輸入だけにはとどまらず、伝手ができたためシルク製品を取り扱うことになる。そのときのモデルとして出会ったのが、俳優の故・松方弘樹さんである。 「最初シルク製品は僕がチラシのモデルをしていたんですが、お客様からモデルについてクレームがありまして……。周りからも『芸能人を使ったらどうか』と言われて、最初は錦野旦さんに頼んで商品が売れたのですが、所属事務所とのトラブルでその後の話がなくなってしまいました。その事務所社長が代わりに紹介してくれたのが松方弘樹さんです」 大物俳優とはいえ、当時はスキャンダルなどの影響もあり契約金は安く済んだ。しかし昭和のスターはとかく贅沢や「粋」であることを好むものである。それは結果として、石田社長にとっての反面教師となっていく。 「最初の撮影は大型クルーザーを借りて、シルクシャツを着た松方さんが釣りをするというものでした。しかしこれがシャツではなく『松方弘樹』の広告にしか見えず、お金をかけたのに商品はまったく売れません。だから次はグリーンバックでシャツを着ている松方さんを撮影して、合成でシャツがよく見えるような広告を作ったら、これはとっても売れました。お互いの信頼関係もできまして、気をよくした松方さんは『大きな犬を用意してくれ』とか『合成ではなくロンドンやニューヨークで撮影をしよう』など乗り気に……。なんとか諦めてもらいましたが、よくもまあ次々にこんな無駄なことを考えつくなとも思ったものです」 現在の夢グループのCMはグリーンバックでの撮影、スターは使わず社長自らが出演し、犬はぬいぐるみを使用。そして何よりも商品のことを最優先に伝えることをポリシーとしている。そのスタイルはこの経験を経て生まれたものだといっていいだろう。 ちなみにテレビCMの制作費は1本約2万円、台本は毎回社長が移動中にノートに書いた手書きのもので撮影が行われている。早ければ10分程度で1本の撮影が完了し、1日で3~4本を撮るという。もちろん、編集も社内スタッフが行っている。