注目の古江彩佳、西村優菜、山下美夢有のプレーはどうだった? 「住友生命Vitalityレディス」初日の模様をプロが現地レポート
古江選手は、4バーディ1ボギーの3アンダー69で終えましたが、もうひと転がり、もう一筋で入りそうなパットが多かったように見えました。「もったいない3パットのボギーもあったので、もう少し伸ばせたかなと思います」と少しパットに苦労したようです。ただ、ショットのリズム感やルーティンもとても安定していたので、明日以降ビッグスコアを出して来そうな雰囲気です。
ショットに苦労した西村選手は、今シーズンのLPGAツアーのCMEポイントランクは62位(9月13日現在)と80位までが獲得できるシード権の心配はないと思いますが、直近5試合では予選落ちという最近の調子を表すようなラウンドになりました。ドライバーを左の深いラフに曲げ、2打目でグリーンを外しボギーにしてしまうホールが幾つか見られ、3バーディ4ボギーの1オーバー72位タイと出遅れました。 ただドローボールの打ち出し方向がセンターから左ラフへの曲がりとなっていましたので、ボール位置の調整程度で修正できるのはないでしょうか。
昨日のプロアマ大会後の練習グリーンで古江選手はレールの上を転がし打ち出し方向を整える練習ドリルをみっちりと行っていました。
西村選手もボールの先に小さい球でゲートを作りその間を通す練習を重ねていました。ターゲットに対して打ちだし方向がズレてしまえばラインから外れてしまうので狙ったラインにしっかり乗せる打ち出し方向のチェックを重視しているようです。 首位でホールアウトしたルーキーの菅楓華は自己ベストを更新し、「まずはシード権の確保と上位でフィニッシュすること。明日もスコアを伸ばしていきたい」と気負わずに2日目を迎えます。ビッグスコアが出そうな展開に明日大きく順位を上げてくる選手に注目してみましょう。
プロゴルファー・中村修