どちらにするか選びにくい! ハスクバーナの『スヴァルトピレン250』と『スヴァルトピレン401』を徹底比較~小野木里奈の○○○○○日和~
共通点はどちらの車体もスリムだからこそ足を開きすぎずそのままストンと下に足を着地させることができるので、両足の指でしっかり地面を押さえつけられる感覚があります。 私の身長的ではベタ足で地面に足をつけることは難しいですが、この程度なら許容範囲内です!(笑) 車両重量は『スヴァルトピレン250』=154kg、『スヴァルトピレン401』=159kgで、5kgの差があります。この重量なのでどちらも私1人で取り回しをすることができます。
いよいよ、エンジンスタートです!
エンジンをかけた時、音のジャンルは太めの音でどちらも似ているのですが、アクセルを回していくと『スヴァルトピレン250』はより丸みがあり柔らかく、『スヴァルトピレン401』は乾いた音が目立ち、加速するたびに鋭さを増しているように感じます。
この日の試乗コースは箱根ターンパイク周辺で、対向車や車の数も少なく存分にエンジン音に耳を傾けることができました。そして、エンジンの回転数を上げていくたびにヘルメット越しに響いてくるサウンドに思わず聞き入ってしまうのです。個人的には豪快な『スヴァルトピレン401』の方が好みかもしれません。 足つきチェックで感じたように、どちらも車体がスリムなので下半身でバイクを操ることができます。また、ハンドルとシートとの位置のバランスにより、前傾すぎず楽な姿勢をキープできるおかげで、コーナリングはどちらもスイスイっと自在に操り扱いやすさが強く印象に残っています。
実際に走行していて、違いを実感したのはやはりパワー。「排気量が違うのだから当たり前」と言えるのでしょうが、走るたびにその違いをますます感じます。コーナー終わりにアクセルを回して加速する時、ギュインっと押し出される力は『スヴァルトピレン401』が大きいのでライダーの「ここだ!」というポイントですぐに反応してくれるのは気持ちよい。メリハリ度がありますね。 一方で『スヴァルトピレン250』は突発性よりも安定感を重視した加速に感じます。どちらが優れている、というよりもこの違いについてはライダーの好みで分かれそうな予感がします。例えば、「このメリハリあるパワーは好みだけどデザインはもう一つの車両が好みなんだよなぁ」と思ってしまうことありますよね。 私自身もバイクは最初に見た目から好みかを判断しがちなので、その後試乗して走り心地やパワーに触れて好みかを考えることが多いのです。そのおかげで、好みの見た目にとてもテンションが上がった後で、実際に乗ってみると思っていたのと違って迷ってしまうこともありました。 『スヴァルトピレンシリーズ』はデザインやポジションがほとんど変わらないので、外見が好みであればパワーと走り心地に注目をして選ぶことができるのではないかと思います。
気になるお値段は、『スヴァルトピレン250』は71万円(税込)、『スヴァルトピレン401』は79万9000円(税込)です。お値段も8万円程の差です。 私は『スヴァルトピレンシリーズ』のデザイン性に魅力的を感じている方には、デザインとポジションに大きな差はなかったので実際に試乗してみてパワーやエンジン音、走り心地を比べてみることをオススメします。 それでは、また次の月曜日にお会いしましょう!
バイクのニュース編集部