副葬品ゆるキャラは革命的 みうらじゅんさんと「はに丸」のハニワ愛
明治以降のハニワ・土偶ブームを美術作品などから照らす「ハニワと土偶の近代」展が東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催中だ。あの「はに丸」も登場する展覧会に、彼と“対談”した経験があるという、イラストレーターのみうらじゅんさんが現れた。 【写真】音声ガイドは「はに丸」田中真弓さん 「おーい!はに丸」はNHK教育テレビ(現・Eテレ)で1983~89年に放送された幼児番組で、埴輪(はにわ)の王子「はに丸」とお供の馬「ひんべえ」が登場する。みうらさんは早くからこの番組に注目していたという。「ハニワは副葬品ですよね。副葬品を子供向けの番組に出して、しかも楽しそうに振る舞っている。革命的だと思った」 そこに「ゆるさ」を感じたみうらさん。後に、ゆるいハニワのキャラクターが登場する漫画「ハニーに首ったけ」(河出書房新社、86年)を描き、「ゆるキャラ」ブームを起こす。NHKの番組で、はに丸と対談したこともあり、「そばに(はに丸の声の)田中真弓さんもいて、感動しましたよ!」。 同展では、はに丸、ひんべえと記念撮影できるコーナーがあり、はに丸の声やアニメ「ワンピース」のルフィ役、NHK連続テレビ小説「虎に翼」で稲さん役を務めた田中さんが音声ガイドのナビゲーターとして出演している。【高橋咲子】