松本で「黒色すみれ」20周年ライブ 国登録有形文化財の「松本館」大広間で
音楽ユニット「黒色すみれ」のライブが12月1日、松本城近くにある割烹(かっぽう)「松本館」(松本市丸の内)の国登録有形文化財の大広間「鳳凰(ほうおう)の間」で行われる。(松本経済新聞) 【写真】音楽ユニット「黒色すみれ」 ボーカル・ピアノ・アコーディオンを担当するゆかさんと、バイオリンを弾くさちさんによる同ユニットは2004(平成16)年にCDデビュー。クラシック音楽を基調に、フランスのシャンソン、日本歌曲や大正ロマンのテイストをミックスさせたノスタルジックな楽曲が特徴。国内外でツアーを展開するほか、映画や舞台の劇中音楽、画家・ヒグチユウコさんの展覧会のBGMを手がけるなど、多岐にわたり活動している。 松本でのライブは3回目。当日は、ライブに合わせて同店の板前が用意する「特製お茶菓子プレート」とドリンクが付く。企画を担当するセレクトショップ「Schrodinger's closet(シュレディンガーズクローゼット)」(中央3)の店主・民谷涼さんは「クラシックや童謡のアレンジもあり、なじみのある曲も聴けると思う。音楽と会場の雰囲気、特製プレートと、五感で楽しんでもらえれば」と話す。 民谷さんは、「黒色すみれ」の2人とは20年来の友人。2019年、長野市でのライブに足を運び購入したCDを、行きつけのバー「THE BAR J」(中央1)で紹介したところマスターが気に入り、「生演奏を聴きたい」と2人で企画。その後2回、同店で演奏会「jの食卓」を開催した。 今回は20周年記念ツアーということもあり、「より多くの人に特別な空間で楽しんでもらいたい」と会場を検討する中で、大広間が思い浮かんだという。「『マツモト建築芸術祭』や『館(かん)カフェ』で訪れて印象に残っていた。もしここでライブができたら特別なものになると思った」と民谷さん。99畳ある大広間は、松本市出身の彫刻家・太田南海(1888~1959)が設計監修。色鮮やかな「百花百鳥」の天井画や、柱には彫刻があり、2006(平成18)年に国登録有形文化財に登録された。ライブ会場としての利用は初めてだといい、「音の反響など、やってみないと分からない部分も含めて当日が楽しみ。多くの人に足を運んでほしい」とも。 14時開演。料金は6,600円。予約はSchrodinger's closeがメールで、THE BAR Jが電話(0263-36-3939、対応は16時~23時)で受け付ける。
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