保育人材確保へ 鹿児島・奄美市が官民連携会議立ち上げ
鹿児島県奄美市は今夏、保育人材確保に向けた初の官民連携会議「保育人材確保に向けた官民連携円卓会議」を立ち上げた。保育人材不足を打開するため、官民が現状や課題を共有して解決策を検討。今年中に5回の会合を開き、市長への提言を目指す。 委員は保育園長や学識経験者、社会保険労務士、市担当課長ら13人。座長には、奄美看護福祉専門学校の吉村喜美代教諭が就いた。 市内では保育人材不足などにより、昨年度待機児童が25人発生。今年度はクラス編成で保育士配置を工夫するなどして待機児童を1人にまで減らすことができたが、人材確保は依然厳しい状況が続いている。 市が実施した保育士へのアンケートや民間保育施設へのヒアリングでは、人材確保と労働環境改善を求める声が多く寄せられ、市は課題解決に向けて民間と対等な立場で方策を話し合う場を設けることにした。 会議の初会合が8月26日にあり、委員は現状や課題を共有。「職員数は多いが、ベテランが多く若い職員が本当にいない。若手の有資格者が欲しい」「支援が必要な児童がいる中で、加配できていない状況」などの声が挙がった。