──東京は日本ダービーを勝ったコース。舞台設定はどう思うか

「合いそうだと思います。マイル（1600メートル）から2500メートルまで勝っていますが、（2000メートルは）ちょうどいいくらいだと思う。レース間隔があくと（ハミを）かんだりするけど、今回は落ち着いているから、いいんじゃないかな。舞台は合っていそうです」

──ドウデュースはすでに年内での引退が発表済み。今回を含めてジャパンC、有馬記念と残り3戦の予定だが、どんな思いか

「多くても3戦ですからね。全てで結果を出したい。全て取りこぼしたくないと思っています。実力があるのは間違いないからね。楽しみにしています」

※注　昨年の天皇賞・秋当日の10月29日、東京5R終了後に騎乗馬に蹴られて右足を負傷。その後のレースは乗り替わりとなり、ドウデュースは戸崎騎手が騎乗して7着だった。自身は休養することになり、12月16日に実戦復帰した。

★4年連続JRA・GⅠ勝利なるか

ドウデュースは2歳時に朝日杯FS、3歳時に日本ダービー、4歳時に有馬記念を勝ち、この秋は4年連続でのJRA・GⅠ制覇を目指す。達成すれば、グレード制を導入した1984年以降ではメジロマックイーン（1990─93年）、メジロドーベル（96─99年）、アグネスデジタル（2000─03年）、ウオッカ（06─09年）、ブエナビスタ（08─11年）、ゴールドシップ（12─15年）に続く史上7頭目の4年連続Vとなる。

★武豊騎手は勝てば天皇賞・秋最多勝タイ

武豊騎手は今回勝てば、保田隆芳騎手に並び天皇賞・秋で歴代最多の7勝目となる。〝平成の盾男〟の異名を取るほど天皇賞は勝っていて、春8勝、秋6勝の計14勝は史上最多。春はすでに断トツだが、秋も史上最多に並ぶか。ちなみに天皇賞・秋は2020年キセキ（5着）以来の参戦。最後に勝ったのは17年キタサンブラック（1番人気）で、同年のキタサンブラックも宝塚記念で9着に敗れていた。ドウデュースも復活Vに導く。