テロ対策は「最後の詰めの段階」事実上の“運転禁止命令”解除から1年を前に柏崎刈羽原子力発電所長
新潟放送
東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に対して出されていた事実上の“運転禁止命令”が解除されてから27日で1年になるのを前に、稲垣武之所長は26日の会見で1年を振り返り、テロ対策の改善について「最後の詰めをしていく段階」と述べました。 【写真で見る】作業中の柏崎刈羽原発 7号機の様子(2024年4月) テロ対策の不備が相次いだ柏崎刈羽原発に対して燃料の移動を禁じた、原子力規制委員会からの“運転禁止命令”は、2023年12月に解除されています。 柏崎刈羽原子力発電所の稲垣武之所長は、テロ対策の一定程度の改善を評価した一方で、スマートフォンやボンベといった無許可物品の持ち込みが社員らにより相次いだことにも触れました。 「作ったプロセスに対して100%浸透しきれたかというと、そこはまだかなと」 「一定程度の進捗はあったものの、もっと最後の詰めをしていく段階かと思っています」 柏崎刈羽原発では4月に7号機の燃料装填を終えており、「技術的な準備は整った」としていますが、再稼働へ向けた“地元同意”の鍵を握る花角英世新潟県知事は、慎重な姿勢を崩していません。
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