インカレ初出場の新潟産大FW東正也主将「この舞台に立てなかった仲間のぶんも」全国初勝利誓う
全日本大学サッカー選手権(インカレ)が7日、全国各地で開幕する。7大会連続10度目出場の新潟医療福祉大(総理大臣杯準優勝、北信越1)は、点取り屋として各年代別日本代表をけん引してきたFW青木友佑(4年)がケガから復帰。大学生活最後のビッグトーナメントでの大暴れを誓う。新潟経営大(同2)は10大会ぶり5度目の出場で上位進出を狙う。新潟産大(同3)は初出場する。 初出場の新潟産大は、13日に強化ラウンド初戦(対戦相手未定)を迎える。1年から背番号10を背負う主将のFW東正也(4年)は、「大学の名を全国に広めるためにも、全員で思い切りプレーしたい」と力を込める。 ガンバ大阪などでプレーした就任11年目の岡村宜城監督(47)のもと個性と組織力を磨き、今季、北信越大学リーグ1部で最高成績となる3位に入りインカレ出場権を獲得した。明るいキャラで選手の力を伸ばす岡村監督は「4年生はこれまでの努力を発揮する場。1、2、3年生にとっては全国との物差しを図る貴重な場となる。ビビらずぶつかって行くだけ」と話す。 攻撃は東主将と、2年生レフティーのMF石渡栞が要となる。石渡はチームの全国初勝利を最優先にしながらも「どれぐらいドリブルが通用するか楽しみ。ワクワクしている」と個を全力でぶつけるつもりだ。攻守のつなぎ役となるMF藤本千輝(3年)をケガで欠くが、東主将は「入学した頃に比べてチーム力は上がっている。この舞台に立ちたくても立てなかった仲間もいる。一丸となり、全国初勝利を奪いたい」。新潟産大の歴史に新たな1ページを刻む。【小林忠】