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恋愛関係において、お互いがどの程度コミットメントしているかは、将来の関係性がどうなるかを予測する要素と言える。学術誌『Social and Personality Psychology Compass』に発表された新しい研究では、カップルが互いのコミットメントの度合いにどのような影響を及ぼすことができるかを調べている。 「コミットメントは、1つの関係が長期にわたって維持されるか、解消されるかの強力な予測因子だ」と研究チームは書いている。 始まったばかりの関係を強化するにせよ、長期的な関係において深い絆の感覚を新たにするにせよ、意図的な行動によって、コミットメントやつながりに深い影響を与えられる可能性がある。 この研究論文によれば、恋愛関係でコミットメントの度合いを深める方法は3つある。 ■1. 前向きな行動を取り続ける 恋人同士が2人の関係に満足していれば、2人のコミットメントの度合いは自然に高まるだろう。満足度を高めるには、前向きな感情や、充実した体験につながる行動をとればいい。 研究チームは、感謝の気持ちを表現すれば、パートナーは評価されていると感じ、満足度が大幅に高まると示唆している。思いやりを示す姿勢や、思いがけない手助けといった「やさしい行動」のほか、抱き締める、手をつなぐといったスキンシップも、愛情や親近感、安心感を高める強力な方法だ。 また、恋人同士が互いに、パートナーに寛大であること、パートナーのニーズを優先すること、パートナーに何かあったらすぐ対応し、パートナーを気遣うという意思を示すこともできる。 さらに、一緒に趣味を楽しむ、深い会話をする、あるいは、何かに気をとられることなく、ただ一緒にそこにいるだけでも、有意義で記憶に残る共通の体験が生まれる。それによって、前向きな感情が育まれ、より深い永続的なコミットメントにつながる。 ■2. 「2人を結び付けているもの」に焦点を当てる 関係への投資とは、時間や、感情的な努力、共通の思い出、将来の計画、共通の目標など、恋人同士が2人の関係に投じる有形無形のリソースのことだ。これらの投資は、安定感を生み出す一方で、万一関係が終わった場合に失われるものも表している。 研究チームは、初めてのデートや一緒に立てた計画など、大切な体験を思い出すことで、こうした「リソースの投資」という感覚を強めることができると示唆している。 例えば、「長期的な夢」について話し合うことで、2人の未来は絡み合っているという思いが強くなる。こうしてビジョンを共有することで、2人の関係に方向性と目的意識が生まれる。その結果、困難に直面したとしても、2人で乗り越えやすくなる。 新しいことを体験するにせよ、すでに築いたものの価値を強調するにせよ、関係への投資を強化することは、コミットメントの度合いを高めるのに不可欠だ。