ノーベル平和賞の受賞者祝うたいまつ行列、オスロ市民ら「ノーモア・ウォー」と行進
ノーベル平和賞の受賞者を祝う恒例行事のたいまつ行列が、授賞式後の10日夜(日本時間11日未明)、ノルウェー・オスロ中心部であり、大勢の市民や被爆者らが「ノーモア・ウォー(戦争をなくせ)」と声を上げて行進した。
2000本以上用意されたたいまつを手に、授賞式が開かれたオスロ市庁舎近くを出発。氷点下6度の寒さの中、晩さん会の会場となったグランドホテルまでの約1キロを歩いた。
行列では、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の草創期から活動した被爆者ら約130人の顔写真を並べたパネルも掲げられた。被団協の代表団の一員でパネルを作った栗原淑江さん(77)は「核廃絶を願う被爆者の思いを、さらに国内外に広げたい」と語った。