優雅な白い羽、水面の鏡にも 静岡市に“冬の使者”オオハクチョウ飛来
冬本番の冷え込みになってきた12月中旬、日の出前の暗い池で大きな白い鳥が体を丸めて眠っている。朝日が、木々の色付きが残る山を照らし始めるころ、長い首をゆっくりと伸ばし始めた。静岡市葵区の麻機遊水地に今年も冬の使者「オオハクチョウ」が飛来した。成長3羽と幼鳥1羽が飛来したとみられる。 【動画・写真】“冬の使者”オオハクチョウ飛来 14日早朝は風が弱かったため、毛繕いをしたあとに優雅に広げた大きな白い羽が鏡のような水面に映り込んだ。長旅で消耗した体力を補うため、水面を静かに漂い池縁に生える草や藻をついばむ様子も見られた。 カモ科のオオハクチョウは体長140センチほどで、体重は約10キロに達する。シベリアなどで繁殖し、日本各地の湖沼や河口などに越冬のため飛来する。