高校野球の”最強校”だが…プロで苦しむ大阪桐蔭戦士(4)”はざま世代”からプロ入りも
現在、全国屈指の名門といっても過言ではない大阪桐蔭高。今夏の甲子園では2回戦で姿を消したが、プロで活躍する選手を多く輩出している高校だ。その一方、大阪桐蔭高でエースやクリーンナップを務めた実績がありながら、プロでは鳴かず飛ばずの選手も少なくない。ここでは、プロで苦しむ大阪桐蔭出身の選手を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
中田惟斗
投打:右投右打 身長/体重:182cm/92kg 生年月日:2001年9月13日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2019年育成選手ドラフト3位 大阪桐蔭高でエースナンバーを背負った中田惟斗も、育成選手として苦しい立場になっている。 中田は、大阪桐蔭高で1年時からベンチ入り。3年夏の大阪府大会ではエースナンバーを背負った。 しかし、準々決勝で延長14回を投げ切ったが、チームは金光大阪に3-4のサヨナラ負け。中田は一度も甲子園を経験することなく、高校野球を終えた。 それでも、育成ドラフト3位でオリックス・バファローズから指名を受けた中田。育成枠でありながらも、プロへの切符を手にした。 だが、高卒5年目を迎えた現在まで支配下契約には至っていない。高卒1年目はファームで21試合に登板したが、高卒2年目は4月に右腓骨を骨折。同年はファームでも10試合の登板にとどまった。 昨季は2月に右肘のクリーニング手術を受けながらも、ファームで19試合に登板し、防御率3.66とまずまずの数字を記録。 飛躍を果たしたい今季だったが、ファームで防御率6点台となっており、制球にも苦しんでいる。 投手層の厚いチームだけに、このまま埋もれかねない状況だ。
ベースボールチャンネル編集部