生駒で特殊詐欺被害 「ホーム入居権譲ると犯罪」と騙し約5000万円詐取/奈良
老人ホームの入居権を譲ると犯罪になる、と高齢者をだまし、5000万円以上の現金を奪う詐欺事件が起きました。 被害にあったのは生駒市に住む70歳代の女性です。警察によりますと2024年6月に、女性宅の固定電話に老人ホーム事業者を名乗る者から、「あなたに老人ホームの入居権があるので譲ってほしい」との連絡がありました。しかし、女性はその依頼を承諾した後、「入居していない物件の権利を譲ると犯罪になる」という嘘の話を信じ込まされました。そして、「女性に代わって裁判を行う」という弁護士を名乗る男から、「供託金として資産を預かって調べる」「裁判が終われば、資産は返却する」などと連絡があったため、女性は指示された住所に宅配便で3回にわたって、現金あわせて5050万円を送ったということです。女性は、男が名乗っていた弁護士事務所に連絡し、初めて詐欺であることに気づいたといいます。警察では、電話口でお金の話が出れば詐欺を疑い、警察に相談するよう呼びかけています。