国産アサリは今や「高級食材」に 中国産は売れず… “産地偽装”の余波 食卓からアサリが消える?
■「注文が来ない」 中国産アサリは売れず輸入量激減 食卓から消える危機 一方、中国産アサリを扱う業者は苦しい状況が続いています。福岡県柳川市でアサリなど海産物を販売している待鳥恭右さん(37)は2年前、アサリの産地偽装をなくす協議会の一員として大規模な熊本産アサリの偽装の実態を告発しました。 (待鳥恭右さん) 「熊本産アサリの産地偽装を次の世代に続けさせるのか。それをさせたくないから」 他の業者に先駆けて、「中国産」と正しく表示したアサリを販売し始めましたが、今は… (待鳥恭右さん) 「注文が来ないです、アサリの注文が。(中国産)アサリを卸してくれという注文が来ないです」 売れ行きはかつて”熊本産“を扱っていた時の「30分の1」ほどに。待鳥さんのような状況は全国で相次いでいて、中国からのアサリの輸入量は激減しています。 (待鳥恭右さん) Q産地偽装をなくす活動をしたことに後悔は? 「全然後悔とかはしてないです。きつかったり批判を受けたりとかもあるかもしれんですけど、別に今はどうやって売っていこうかなということばっかりです」 待鳥さんは現在、中国産アサリをそのまま売るのではなく、国内の海で養殖し身を大きくしてから販売する取り組みを進め、再起を図っています。 (待鳥恭右さん) 「2年前の産地偽装問題でも『熊本に偽装していた人』が悪いだけであって、中国産のアサリが悪いわけではない。国産は国産で売れて、中国産も中国産でみんな仕事をしないといけないから、大々的に発信していかないと」 高騰する国産と売れない中国産。アサリはこのまま日本の食卓から消えてしまうのか。漁師や業者たちの模索が続いています。 CBCテレビ「チャント!」4月16日放送より
CBCテレビ
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