「財布を出せ!」ところが強盗は捕まえられてボコボコに…20代・日本女性がメキシコに移住して驚いた「私刑が許される社会」のリアル
〈20代・メキシコ在住の日本人女性が「生理痛がひどい」と友人に相談→解決策に勧められて驚いた「日本では違法のアレ」の正体〉 から続く 【怖すぎる…】就任6日で「首を切断された」状態で発見…殺されたメキシコ南部の新市長 警察が犯罪者を取り締まらない国はどうなってしまうのか…? ここでは警察が頼りにならないゆえに、民間人による私刑が許されたメキシコの実情をお届け。 コロナ禍前の2019年にメキシコへ移住し、現在はYouTuberとして人気を集めるルス・グアダルーペさん初の著書『 ラテンのフィルターを通した世界はいつでもポジティブ 社会不適合者の人生サバイブ術 』(KADOKAWA)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/ 最初 から読む) ◆◆◆
警察がまともに機能しないメキシコ
メキシコの警察は、日本の警察ほど頼できる存在ではありません。犯罪を見逃す代わりに賄賂を要求してきたり、マフィアと繋がっている警察官がいたり……。はっきり言って、まともに機能しているとは思えません。 結果、メキシコ人は犯罪者に遭遇すると、自分たちで罰をくだしがち。 最近だと、とある村で子どもを殺した犯人が、村人たちにリンチの末殺された……という出来事がありました。 メキシコの場合、犯罪をしても捕まらず逃げ切られてしまうことが多いので、その前に「自分たちで罰をくだそう」という考え方があるのかもと、感じます。 私のInstagramのリールには、強盗がリンチを受けている動画がよく流れてきます。 バスにマスクをした人が乗ってきて「財布を出せ!」と言うけれど、屈強なお客さんを中心にみんなで強盗を捕まえる。そこで止まれば良いものの、流れでボッコボコにしてしまい、挙句の果てにはバスから強盗を投げ捨てる……そんな動画です。 日本だったら、強盗を捕まえるところまででお手柄だと思います。そこまでやって警察に突き出せば、法がきちんと裁いてくれるからです。 でもメキシコの場合、捕まえた強盗は逮捕されたとしても、すぐに出てきてしまうことがあります。