三木道三「一生一緒にいてくれや」の“女編”が大ヒットした女性歌手の“意外な現在”
メジャーアーティストから「音楽活動家」へ
RSPの解散後、Sakiさんは表舞台から離れることを選びます。以降、ジャズシンガーやボイトレ講師としてひっそりと活動する中で、「自分の名刺代わりになるソロアルバムを作りたい」という目標を抱くようになりました。再び大勢の人の前に戻るターニングポイントとなったのは、ライブ配信への挑戦です。 コロナ禍で音楽業界の先輩から誘いを受け、2021年の1月から配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」でライバーを開始。今やトップライバーとしてフェスなどにも参加し、ドキュメンタリー映像も制作されるなど、新たな形で注目を集めています。 Sakiさんにとってライブ配信とは、「自分の大事な場所」なのだとか。 「振り返ってみれば、昔から“組織に属すること”が苦手でした。RSP時代もグループの中で自分を上手く出せなかったり、バランサーになったり、出方を間違えたり。人に遠慮して伸び伸びとできないことに悩んでいたんですね。でもライブ配信って自分が中心で、何もかも自分の自由。失うものと得るものがハッキリしていて、合わない人は合わないけど、残ってくれる人もいる。そのスッキリしている感じが気持ちよくて。 でも、『ライバーさんですか?』と聞かれると、自分の肩書についてなんて説明したらいいか分からないかな。シンガーソングライターで、ライバーで、ボイトレの先生。一般向けの楽曲制作もやっているし、活動はすごく多岐に渡ります。音楽を中心とした活動家、みたいな感じかもしれないですね」
世界中の人と交流し、可能性を広げたい
いろんな顔を持つ音楽活動家。それがRSP解散から11年経ち、Sakiさんが見つけた生き方でした。今後もライバー活動で世界中の人とつながりながら、「Sakiのゆく先をもっと描きたい」と語ります。 「ライバーを始めてから、自分の夢にどんどん投資できるようになったんです。来年には2か月くらいニューヨークに行こうと考えています。ライブ配信もコロナ禍の過渡期を経て、世間にもう一度浸透し始めている時期だと感じているので、世界中の人と交流して、また新たな可能性を広げていきたいです」 <取材・撮影・文/倉本菜生> 【倉本菜生】 福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院在籍中。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。Twitter:@0ElectricSheep0
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