自民党総裁選、小林鷹之氏が政策発表会見「世界をリードする国へ。」 国づくりへの思い語る
自民党総裁選に立候補を表明している小林鷹之前経済安保相は10日、政策発表会見を行いました。「世界をリードする国へ。」をスローガンに、党改革や経済対策などに直ちに取り組むと訴えました。
■「党の近代化」に向け党改革 政策活動費は毎年公開or廃止へ
小林氏は、政治とカネ問題への対応について、政策活動費の毎年公開、または廃止などにより政治資金の透明性を高めると主張しました。また、実力本位の人事制度の確立など、旧派閥にとらわれない近代的な党運営を目指し「党近代化実行本部(仮称)」を立ち上げ、議論していく考えを示しました。
■地方への大胆な投資で全国に「産業クラスター」を創る
日本が強みを持つ半導体や自動車、航空・宇宙、スマート農林水産業などを戦略分野に選定。半導体メーカー「TSMC」の熊本工場が地域に活力を生んでいることなどを例に挙げ、全国各地でその地域の特徴にあわせた分野に投資することで、全国に「産業クラスター」を創りたい考えを明らかにしました。中小企業支援に関しては、物価高への集中的な対策パッケージを今年中に打ち出すとしました。
■選択的夫婦別姓制度には慎重姿勢崩さず
選択的夫婦別姓については、「社会のコンセンサスを丁寧にとるべきだ」と述べた上で、旧姓の通称使用の拡大を進めていくべきだと強調し、慎重な姿勢を崩しませんでした。