侵入盗の被害に遭った平屋郵便局（南丹市美山町安掛）

　京都府南丹市美山町の道の駅「美山ふれあい広場」近くにある平屋郵便局で9月23日深夜、現金約600万円の入った出金機が盗まれた。京都府警南丹署によると、出金機は重さ200キロ超で、何者かが引きずるように持ち去る姿が防犯カメラに写っていた。日中は観光客も多い美山の山里での窃盗事件に、地元では戸惑いの声が上がった。 【現場写真】犯人グループが侵入したとみられる平屋郵便局の通用口 　9月23日午後11時半すぎ、同郵便局の警報装置が作動し、通報があった。地元の平屋駐在所の駐在員が51分に現場に着き、窓口カウンター内側にあったオートキャッシャーと呼ばれる出金機（幅40センチ、奥行き81センチ、高さ75センチ）がなくなっているのを確認した。出金機は現金を保管しているが、床に固定されていなかったという。 　防犯カメラには、帽子やマスク姿の少なくとも3人が通用口の金属扉をバールのようなものでこじ開けて侵入し、車で西へ逃げる様子も映っていた。侵入から逃走まで1分ほどの犯行だったという。 　同郵便局では翌日を臨時休業とし、警察関係者が出入りした。事件を知らずに訪れ、休業の張り紙を見た男性（59）は「ATMで預金を引き出そうと訪れたら閉まっていて驚いた」。近くの女性（74）も「大金がとられたとはびっくり。怖い」と話した。 　同署は近隣の金融機関に注意を呼びかける。