佐賀県内倒産、11月は5件 負債総額2億8千万円 2023年8月以降で最多
東京商工リサーチ佐賀支店がまとめた11月の佐賀県内の企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年同月比3件増の5件で、2023年8月からの16カ月間では、最多となった。負債総額は2億8千万円。件数に比べて負債総額の伸び幅は抑えられているが、ともに増加傾向が続いている。 多久市で2件、佐賀市、唐津市、小城市で各1件。サービス業他が3件、小売が2件だった。原因別では既往のしわ寄せ(赤字の累積)が2件、販売不振1件、他社倒産の余波1件、その他1件で、すべて破産だった。新型コロナウイルス関連は1件で累計54件。代表者死亡が2件、物価高1件だった。 同支店は「10月から最低賃金が上がり、さらに社会保険の適用対象が51人以上に拡大された。対象となる中小企業の負担増も懸念される。今後、金利上昇など企業を取り巻く環境は厳しさを増している。倒産は緩やかに増加傾向をたどるだろう」と指摘する。(福本真理)
福本真理