【解説】アメリカ次期大統領にトランプ氏…北朝鮮の受け止めは?実はすでにトランプシフトも!?
■北朝鮮はどのような交渉を?
それでは、トランプ氏が大統領就任した後、北朝鮮はどのような交渉を、どのような条件を持ちかけてくるのだろうか? そのヒントとなる動きが、ことしに入りいくつか確認されている。 ことしに入り、北朝鮮は度々、自らのことを「核保有国」と称している。 さらに大統領選の直前には、北朝鮮はICBM=大陸間弾道ミサイルを発射した上、金総書記自らが「核武力の強化の路線を絶対に変えることはない」と強調した。 こうした言動から、北朝鮮としては「核ミサイル開発」を放棄することなく、継続していく強い意志をもっていることがうかがえる。 そのため、仮に再び米朝会談が行われるとすれば、北朝鮮は「核ミサイル開発の継続」をトランプ氏に認めさせようとするのではと考えられる。 国際社会が北朝鮮の“非核化”を望む中、「核保有国」へと突き進む北朝鮮。選挙戦の最中には、トランプ氏が大統領になった場合には「北朝鮮の核保有を容認するのでは」という見方もあったが、果たして、トランプ政権が今後、北朝鮮にどのように向き合っていくのか。アジアの国々も注意深く見守っている。