TOKIO・山口達也、被害女性の気持ち知らず、普通に仕事 「情けなくて」
被害女性の気持ちも知らず、普通に仕事をしていたことがすごく情けない
そして3月末になり警察から連絡がきて、取り調べが始まった。事務所にも4月の頭には相談したという。その間、どのような思いで仕事をしていたのか問われると、 「私はそれも知らずに普通に仕事をしていたということがすごく情けなくて、そのあいだ彼女は本当につらい思いを1カ月間して、したくもない話を警察で聴かれ、それを思い出して苦しむような日々を送っていたと思うと、言葉にならないです。ほんとに申し訳ありません」と、謝罪の言葉を繰り返した。 当初から高校生であることはもちろん知っていたものの、事件性のあることだとは思っていなかったというが、事情聴取を受けてからは毎日のように考えて反省を続けていたという。 「簡単に心の傷という一言ではきっと済まされないことで、家にくればっていうときにやっぱり、断れなかったこともあるだろうし、未成年からしたら大人の男性は怖かったんだろうなっていうことを、あとになって、もしかしたら一生忘れられない出来事だったのかなということを考えると、本当に申し訳ないなと思います」
TOKIOのメンバー、ファンへの思い
また、TOKIOメンバーには誰にも伝えていないとのことだったが、この会見の場でメンバーへの思い、グループへの思いを吐露した。 「一言ではいえないんですが、城島茂、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也というメンバーで、23年間、同じ方向を向いて走ってまいりました。(ジャニーズ)ジュニアのころから入れると30年ぐらい、もう人生の半分彼らと一緒に戦ってきて、助けられて、TOKIOもここまでこれました。しかし、今回私のこういう身勝手な件で、彼らがどれぐらいつらい思いをしているのか、どういう思いでいま彼らが過ごしているのかっていうのを考えると、どうしていいかわらかないですけれども、彼らがいて、私がいるので、彼らを……甘い考えかもしれませんが、怒ってくれるのも彼らぐらいしかいない歳にもなったので、彼らを信じてもし待ってくれる場所が、私の席がそこにあるのであれば、またTOKIOとしてやっていけたらなっていう……。ほんとにすみません」 涙に言葉をつまらせながら、思いを述べた。 続いてファンにも、「なぜTOKIOがいま5人そろって活動できるかといえばもちろんファンの支えがずっとあったからこそです。ファンがいないと私たちは活動ができません。それこそいろんなファンの方が応援してくれて、もちろんちっちゃい子から年配の方に応援してもらえるようなグループになりました。本当なら、子どもたちの手本になれるような人間でなければいけなかったのですが、ファンすべての人と、支える関係者やスタッフの皆さまにも謝っても謝りきれません」と、申し訳ない気持ちを明かした。 最後には、「こういうことでほんとに世間の皆さんに心配をかけてしまいました。今の段階ではここまでしかお伝えすることはできませんけれども、まだまだ被害者とご友人とご家族の方々が苦しまれているので、とにかく早く公の場に出なければという思いで、こうやって、やってまいりました。私の処分が出たら、皆さんにまた、どのような形になるかわかりませんが、皆さんに報告いたしたいと思うのと、被害者のご家族の方の言葉にすごく救われました。本当に申し訳ございませんでした」と、再び謝罪の言葉を述べて会見を終えた。 2016年、離婚会見を開いた際にも酒についての話があった。今回も酒が介在しているのであれば、本人も言っていた通り、「酒をコントロールできなかった自分の甘さ」が招いた不祥事ともいえるだろう。 もし被害者側が許して示談に応じてくれていなかったとしたら、さらにとんでもない事態になっていた可能性もある。テレビ、ラジオと6本のレギュラー番組を抱える山口。これから無期限の謹慎に入るということだが、未成年相手の強制わいせつというのはイメージダウンが非常に大きい。謹慎が長期におよぶことも十分考えられる。 TOKIOに戻れるかどうか。他のメンバーはどのような気持ちで山口を受けとめるだろうか。 (文・志和浩司、撮影:小杉聡子)