スーパーフォーミュラ、2024年シーズンに向けコアなファンも”にわかファン”も大切にする様々な施策を発表
全日本スーパーフォーミュラを主宰する株式会社日本レースプロモーション(JRP)は2月15日に記者会見を実施し、2024年シーズンの開催概要およびマーケティング施策について発表を行なった。 【ギャラリー】チームのスポンサーロゴが大幅増! Jujuが2024年シーズンを戦う車両を様々な角度から 会見にはJRPの近藤真彦会長、上野禎久社長に加え、2024年にスーパーフォーミュラに参戦する大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、Juju(TGM Grand Prix)と、ABEMAモータースポーツアンバサダーを務めるを務める日向坂46・富田鈴花さんが登壇した。 スーパーフォーミュラとJRPは2023年に前身の全日本F2000選手権発足から50年を迎えることから、“次の50年”に向けたプロジェクト『SUPER FORMULA NEXT 50(SF NEXT 50)』を発足させ、様々な取り組みを行なってきた。 2023年はコロナ禍から脱却したこともあり、スーパーフォーミュラは大きく成長。来場者数は2022年の10万人から17万人に。ファミリー比率もコロナ禍前の2019年が20%だったのに対し、2023年は45%に増加した。 SNSでの取り組みも効果を発揮し、スーパーフォーミュラ公式Xのインプレッション数は2021年比で386%、公式YouTubeの視聴回数は同年比1858%と大きく成長しているという。 そんな数字に表れたファンの期待に応えるべく、今季も様々な取り組みが行なわれる。 JRPはコアなファンに向けた施策を行ない、その家族や友人を誘いたくなるようなシリーズを目指すと同時に、”にわかファン”にも注目し、その数を増やしていこうとしている。 にわかという表現にあまり良いイメージを持たない方もいるだろうが、JRP上野社長は「ポジティブに捉えて、にわかファンの方が来やすい環境、コアなファンがにわかファンを連れて来やすい環境を作っていくことが我々プロモーターがいる意味だと思います」と語った。 具体的な施策として、まずコアなファンとその家族に向けて、昨年富士大会で行なった夏祭りのように、家族で楽しめるイベントを季節・地域に沿ったお祭りにしていくことや、キッザニアやベイブレードとのコラボレーションといったファミリー向けの企画が挙げられた。 またカメラ好きのファンに向けては、Nikonとのパートナーシップを締結し、全大会でカメラ・レンズのレンタルサービスを実施。さらに写真共有コミュニティ『SUPER FORMULA フォトサポ』でファンをサポートし、ファン同士の交流を促していくという。 一方、ファン層の裾野を広げていくにわかファンづくりのためには、ABEMAでの無料レース中継の他、情報番組『サーキットで会いましょう』を継続し、シリーズの魅力を伝えていく。 また近未来のモータースポーツをテーマとしたアニメ『HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)』ともコラボレーションを実施し、3月の開幕戦鈴鹿の土曜予選後に第1話の先行上映会を行ない、主役声優の和泉風花さんをゲスト解説に招くという。 またサービス開始から2年目を迎える「SFgo」は、さらにサービスを拡充。2月13日から、アプリ内の様々なミッションをクリアすることでポイントを獲得できるのミッション・ステータス制度を本格スタート。これにより、ピットウォークの優先入場やイベントステージの前方観覧、特製ノベルティのプレゼントといった様々な特典が得られるようになる。 さらには国内人気カテゴリーの開催日程を分かりやすく把握できるモータースポーツカレンダー機能や、レース展開やドライバー情報をビンゴ形式で予想するSF BINGOなどの新機能が3月以降に実装されていくという。SFgoは今後、テレメトリーデータや無線、オンボード映像といったコアな情報が得られるアプリというだけでなく、サーキットの楽しみ方を伝えるという重要な役割までを担っていくだろう。 また、SFgoの動画コンテンツを簡単に切り出し、SNSに投稿できる動画切り出し機能も実装が予定されており、こちらもSNSを通した拡散によって、コアなファンだけでなく新たなファン獲得に効果を発揮しそうだ。 なんといっても、今季のスーパーフォーミュラは昨季王者の宮田莉朋が海外へ活躍の場を移したこともあって、群雄割拠といった様相となっている。有力ドライバーの大湯都史樹や福住仁嶺がホンダ陣営からトヨタ陣営に移籍、FIA F2を戦っていた岩佐歩夢とテオ・プルシェールの参戦、女性ドライバーJuju(野田樹潤)の挑戦など、話題に事欠かない。 そんな今シーズンに向けて、近藤会長は楽しいシーズンになると太鼓判を押した。 「今年スーパーフォーミュラは”HUMAN MOTORSPORT”を掲げていまして、ドライバーの個性をどんどん活かしていきたいと思います」と語った。 「熱いバトルが開幕戦から繰り広げられると思います。本当に今年のスーパーフォーミュラが楽しみです。ぜひみなさんご覧になってください」
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