路線バス運賃、若者は1割引き…前橋市長「乗ったことがない人のきっかけ作りに」
路線バスに乗ったことがない若者に公共交通の便利さを知ってもらい、利用促進につなげるため、前橋市は12月3日から、市内在住の13~22歳(2025年3月末時点)の路線バス運賃を1割引きにする。10月末時点の対象者は3万1221人で、期間は年度末までだが、来年度当初予算で、関連事業費が計上できれば継続する。
利用には、複数の交通機関を一体的に利用できるウェブサービス「GunMaaS(グンマース)」で、交通系ICカードとマイナンバーカードを連携させる必要がある。完了後は、利用者は乗降時にICカードを精算機にタッチするだけで割引となる。市内を運行する6社36路線(2路線運休中)が対象で、乗降場所が市外でも適用される。市は6月から実施している70歳以上の市民を対象とした同様のサービスと合わせ、事業費約500万円を24年度当初予算に計上した。
市は今年1~3月の土日祝日、15~22歳向けに前橋市内発着の路線バスと上毛電鉄の運賃の無料キャンペーンを実施。延べ2497人が利用し、アンケートに答えた117人のうち27人が「路線バスを初めて利用した」と回答していた。
割引事業について小川晶市長は22日の定例記者会見で、「バスに乗ったことがない人のきっかけ作りにしたい」と述べた。