安住アナ、壇蜜、菊池桃子、峯岸みなみ… 「別居婚」うまくいくカップルに共通する“メンタル傾向”
女性のほうが「別居婚」歓迎のワケ
単身赴任の場合を除き、一般人にとって「別居婚」はそこまで身近な選択肢ではないかもしれないが、昨年民間企業が実施した調査に興味深いデータがある。 婚活事業を複合展開する「株式会社IBJ」が婚活中の男女1675人に「別居婚についてどのように考えるか」聞いたところ、約67%の女性が「あり」「どちらでも良い」と回答。一方、男性は約38%と、女性よりも断然低い割合にとどまった。 この結果について、安達弁護士は「女性のほうが同居している場合の家事・育児の負担が大きいということが背景にあると思われます」と分析する。 「とはいえ先ほど述べたように、別居婚に向いているカップルは限られてきますので、『家事・育児の負担の軽減』というメリットだけを見て女性が別居婚を選択するのは慎重になったほうが良いかなと思われます。同居婚で夫婦がしっかり家事・育児を分担していくほうが、大多数の人にとって現実的な選択となるでしょう」
法的な扱いは「同居婚」と変わらないが…
なお、別居婚と同居婚の法的な扱いについては「開始当初に取り決めた条件の下で円満な関係が継続している間は、異なる点はありません」(安達弁護士)という。 「他人から見た外形的な部分は『単身赴任』と変わらないので、たとえば相手の扶養に入るなど、単身赴任でも法的に認められていることは別居婚でも認められます。ここが『事実婚』と異なるところです。 ただ別居婚については、開始当初に取り決めた条件の変更をどちらかが希望するが合意できない場合(生活費の負担額や、子どもがどちらの家に住むかについて当初の取り決めと希望が変わる、または当初の取り決めにない事項のため争いとなった場合)、離婚したくなった際に離婚できるか、財産分与の額はどうなるか、また不貞慰謝料の金額等については、同居婚と異なる結果となる可能性があります」
弁護士JP編集部