もう時代遅れ……エスカレーターの「片側空け」 歩くとナゼ危険? 死亡事故も相次ぐ【#みんなのギモン】
■エスカレーター事故、2年間で1550件
山崎アナウンサー 「日本エレベーター協会によると、2018年~2019年の2年間でエスカレーターで起きた事故は1550件ありました。単純計算すると、1日2件起きていることになります。年齢別のグラフを見てみましょう」 森圭介アナウンサー 「エスカレーターで事故が起きるという感覚があまりなかったんですけれども、数字を見るとひとごとではないなと思います。高齢の方の割合が多いということで、身近に高齢の方がいる場合は本当に気をつけてあげたいなと思います」 山崎アナウンサー 「年齢別で事故の理由を見ると、60歳以上で最も多いのが『ステップ上(乗る部分)で転倒』で419件。続いて『乗降口(乗り降りする所)で転倒』が259件と多くなっています。『挟まれ事故』は16件でした」 「16~59歳では、『挟まれ事故』が142件と最も多い一方で、『ステップ上で転倒』も104件と多い傾向が分かりました。15歳以下の子どもでは、最も多いのが『挟まれ事故』で106件でした」 桐谷美玲キャスター 「私も昔、エスカレーターを降りる時にロングスカートが巻き込まれてしまったことがありました。自動で止まったから良かったんですけど、もし止まってなかったらと思うとゾッとしますね」 山崎アナウンサー 「本当に怖い経験をなさっていることもあると思います。どうして、こうした事故が起きてしまうのでしょうか」
■原因の半数以上は「乗り方不良」
山崎アナウンサー 「1550件のうち、原因別では805件と半数以上を占めているのが『乗り方不良』です。手すりを持っていなかったり、止まらずに歩いたりして正しい乗り方ではなかったことが原因です。153件は酔っ払い、122件はキャリーバッグ、51件は高齢者歩行補助器でした」 河出奈都美アナウンサー 「乗っている時もそうですが、乗り降りする時も(注意が必要です)」 「立ち止まっていたとしても、最近だとスマホを見ながら足下をよく見ずに、降りようとしてつまずいている方を見かけたことがあります。後ろの人にも影響があるかもしれないので、『気をつけよう』と改めて自分を戒めたいと思います」 山崎アナウンサー 「画面に集中していて降りるタイミングを(逃す)ということもありますし、それで前後の方に影響するということもあると思います」