まさかの“放出”に…無償トレードで移籍した選手(4)かつて輝いた”育成の星”だが
オフシーズンに突入したプロ野球では、ストーブリーグが盛り上がりを見せている。これまでの歴史を振り返ると、有力選手同士の交換トレードが多くあった一方、まさかの“代償なし”で移籍したプレーヤーもいた。そこで今回は、無償トレードで移籍となった選手を取り上げていく。
山田大樹
出身:茨城県 投打:左投左打 身長/体重:189cm/99kg 生年月日:1988年7月30日 ドラフト:2006年育成選手ドラフト1巡目 一時は福岡ソフトバンクホークスの左腕エースになる可能性を秘めていた山田大樹。残念ながら、息の長い活躍とはならなかった。 つくば秀英高校の絶対的エースとして君臨し、1試合で23奪三振という偉業も成し遂げた山田は、2006年育成ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。 2010年に念願の支配下契約を勝ち取り、翌2011年には先発ローテーションとして活躍を見せると、パ・リーグの育成出身投手として初めて、日本シリーズでの勝利投手に。 翌2012年には規定投球回に到達し、24試合(148回2/3)を投げ、8勝10敗、防御率2.78をマーク。しかし、2013年からは登板機会が激減し、2017年オフに無償トレードで東京ヤクルトスワローズに移籍した。 新天地で再起を図った山田。加入初年度は勝ち星を挙げることが出来なかったが、2019年シーズン後半からは先発ローテーションを守り、5勝を挙げる活躍を見せた。 しかし、翌2020年は一軍で2試合のみの先発登板にとどまり、同年オフに現役引退を表明した。
ベースボールチャンネル編集部