「バリ楽しい!」「俺らいける」 高級車窃盗団の肉声ドラレコに ナンバー付け替えも
盗難された高級ワンボックスカーのドライブレコーダーに記録されていた音声。このドライブレコーダーには高級車窃盗の様子も記録されていました。 【画像】ドライブレコーダーに映るゴルフバッグを運ぶ姿 被害者「怒りしかない」
■高級車窃盗の一部始終がドラレコに
深夜に連なって走る、2台の「アルファード」。後ろを走る車のドライブレコーダーには2台で赤信号を無視し、制限速度時速40キロの道を85キロで暴走しています。 盗まれた車のドライブレコーダーに記録されていた映像。前を走る車も、仲間と見られます。 運転手の男 「とりあえずついて行きや~す」 携帯をスピーカーにしていたため、ドライブレコーダーに会話が録音されていました。 運転手の男 「いいね、最高だよ!」 「俺らいけるね!」 前の車の男 「余裕だろ、これ」 犯人がお互いの名前を言い合う声もあります。 運転手の男 「みっくんバカやりやすい、一緒に」 前の車の男 「トランプ、これ見て」 記録されていた声は男2人。前の車を運転するのが“みっくん”、盗んだ車を運転するのが“トランプ”のようです。 今月6日の午前0時半ごろ、止めてあった車が何者かによって盗難に遭いました。盗まれたのは、国産の高級車・アルファードです。 被害者 「去年の10月に一括で購入しました。一応750万円ぐらいで買いました」 ドライブレコーダーの映像は、男らが車を盗んだ直後から始まります。 トランプ 「曲がれる」 狭い道のため、駐車場から1度では出られず、手間どる様子が映っています。 トランプ 「行ける行ける、行って行って行って」 前に映るアルファードは、男らが乗って来たと思われる車で、盗んだ車と同じ車種です。 トランプ 「いいね、最高だよ!」 赤信号で止まらず、そのまま直進。
■ドラレコに暗号? 謎の言葉“ガサジョウ”
ドライブレコーダーが付いているのを知っているのか、前を走るみっくんから…。 みっくん 「なるべく、あんまりそっちでしゃべらんほうがいい」 その瞬間、対向車線をパトカーが通過します。 トランプ 「やべ、サツ(警察)やった」 動揺するトランプ。しかし、すぐに…。 トランプ 「俺らいけるね!」 みっくん 「余裕だろ、これ」 トランプ 「みっくんバカやりやすい、一緒に」 みっくん 「何が?」 トランプ 「みっくん、バヤやりやすい」 みっくん 「ああ」 みっくんとは、自動車窃盗がやりやすいというトランプ。他の仲間の名前も飛び出します。 トランプ 「ジャガーは難しいけど」 みっくん 「あの人、なんかやりにくいよ」 トランプ 「なんかやりにくいっす」 さらに…。 トランプ 「ガサジョウまで、あと何分になってますか?」 みっくん 「あと6分」 トランプ 「はい。とりあえずついて行きや~~す!」 “ガサジョウ”という暗号のような言葉が飛び出します。“ガサジョウ”とは、盗んだ車の中を物色するための場所だと推測されます。 急いでいるのか、徐々に運転が荒くなっていきます。 ナビ音声 「急ハンドルを検知しました」 急ブレーキで減速し、反対車線に飛び出しながらカーブを曲がります。 トランプ 「いろいろ積んどるっすよ。パッと見た感じ(車内には)金目のものなさそうっすけど。あっ小銭。お金は入っとるわ。ちょっとだけ」 ナビ音声 「急ハンドルを検知しました」 トランプ 「急ハンドルを検知しました」 信号無視を続け、制限速度時速40キロの道を85キロで暴走します。 赤信号で減速しますが…。 トランプ 「ここ一応(信号)守ります?」 みっくん 「いや、行くわ」 トランプ 「行くっす? 了解!ついて行くっすよ!」 ナビ音声 「急発進を検知しました」 トランプ 「ふふふ、聞こえた?キュルキュル言ってたでしょ。バリ楽しい」