夢の二世帯住宅で、想定外の「嫁姑問題」発生 不満ため込む妻に…夫「離婚の不安を感じています」【夫婦問題研究家・岡野あつこさんがアドバイス】
妻の気持ちを優先しつつ、母親の顔を立てる行動を
【岡野さんの回答】 嫁姑問題で、夫がもっともやってはいけないのは「母親の肩を持つこと」です。こちらの相談のケースでは、母親と妻、どちらも大切にしたいと考えている点が立派ですし、うまくいくポイントになるはずです。 とはいえ、このまま何もしないでいれば、そのうち夫婦関係にヒビが入ることは間違いありません。 嫁姑問題で悩んだ場合、夫がまずすべきは優先順位を明確にすることです。具体的には、「妻をいちばん大事に考える。その次に母親を大切にする」と覚悟することです。そのうえで、「ではどうしたらいいのか」と考えるようにします。 今回のケースでしたら、「二世帯住宅の共有スペースを小さくするためのリフォームをする」「共有スペースを使う時間帯を分ける」などと、なんらかの対策を立てましょう。ここで、「建てたばかりなのにリフォームなんて、お金もかかるし無理だろう」「両親に悪くて、そんなことを言い出せない」というように及び腰になるなら、妻は「この人は私のことを大切にしてくれないのね」とネガティブにとらえるのです。 思い切って、妻に引越しを提案するのも手です。期間を決めて、賃貸契約で別居してみるのも、妻が「そこまで私のことを大切に想ってくれたのね」と納得できるので、夫婦円満につながります。 もしも引越しの提案をしたときに、妻が「今より狭いところで暮らすことになるなら、ここでいい」と言うかもしれません。そうなれば、「じゃあ、オレも協力するから、このままもう少しがんばってもらえるか?」とお願いすることもできます。 一方で、母親には「今は妻の気持ちを優先することにしたけれど、いちばん大切なのは母さんだから」と気分よく納得してもらえるような優しい言葉でフォローしておくと完璧です。 ◆岡野あつこ(おかの・あつこ) 離婚カウンセラー・夫婦問題研究家/課題解決型マッチングメディア「リコ活」アドバイザー 「離婚しないに越したことはない! 」をモットーに、3万8000件以上の結婚、離婚、再婚相談を受け、数多くの夫婦問題を解決に導く。カウンセラー育成にも力を注ぎ、「マリッジカウンセラー、夫婦問題カウンセラー養成講座」を開講している。 (まいどなニュース/リコ活)
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