競い合うルーキーに、復帰の4年生がもたらす相乗効果 東洋大学が17大会連続の伊勢路へ「勝負できる土台はある」
石田洸介の復帰が生み出す相乗効果
3組目の石田洸介(4年、東農大二)は「1人でも走れる」という酒井監督の期待通り、5周目から集団の先頭に立ちレースを支配した。ラスト1000mでスパートをかけ、後続を引き離してそのままトップでフィニッシュ。レース開始直後から集団を引っ張った西村真周(3年、自由ケ丘)も粘って18着に入った。 最終4組目は途中、中央学院大学の吉田礼志(4年、拓大紅陵)と早稲田大学の山口智規(3年、学法石川)の日本人のトップ集団についた小林亮太(4年、豊川)が粘りの走りで組8着。集団走が得意だという主将の梅崎蓮(4年、宇和島東)は日本人の第2集団の中で安定した走りを見せ、組11着で終えた。 酒井監督は「1組の岸本と3組の西村が想定よりちょっと悪かった。これが駅伝でブレーキ区間になってしまうと致命的になってしまうので、やっぱりノーミスで行かないと駅伝での目標順位は厳しい。青学、駒澤、國學院と(他校は)選手層が厚い。東洋は留学生がいるチームではないので、ノーミスで、なおかつ攻められるような走りを改めて目指したいですね」と総括した。 そのためには4年生の活躍が欠かせず、改めて石田が戻ってきた影響は大きい。「石田を動かしたのも梅崎や小林の箱根での走り。同級生の活躍が石田の心に火をつけているので、石田が戻ってきたことでまたいい相乗効果が出ているのかな」と酒井監督。「久々に勝負できる土台はある」と、本戦ではすでにシード権を獲得している上位校に風穴を開ける走りを目指す。
第56回全日本大学駅伝対校選手権大会 関東地区選考会
6月23日@相模原ギオンスタジアム(神奈川) 1位 東海大学 3時間55分28秒21 2位 東洋大学 3時間55分37秒45 3位 早稲田大学 3時間55分50秒18 4位 日本体育大学 3時間55分55秒62 5位 立教大学 3時間56分19秒26 6位 帝京大学 3時間56分45秒83 7位 神奈川大学 3時間57分33秒67 ----------ここまで本戦出場------------ 8位 明治大学 3時間57分49秒31 9位 日本大学 3時間58分33秒67 10位 山梨学院大学 3時間59分04秒04