子供に「大人みたいなアレルギー」が増えている訳 「食物アレルギー・花粉症」低年齢化の意外背景
アニサキスの多い海流で獲れたかもしれないし、アニサキスを減らすための調理加工が十分ではない状態で、日本に輸入されているかもしれない。もちろん推測の域を出ませんが、私は可能性として考えています。上記の理由が組み合わさり、アニサキス症が増えていることにより、アニサキスアレルギーも増えているのではないかと考えています。 ■病気と向き合いやすくなる アレルギーの病態、メカニズムを医療関係者以外の方が正確に知る機会はなかなかありません。本書『アレルギー』は、免疫学の考えに基づいて、一般向けに解釈したことが書かれていて、非常に役立つ内容です。医師からの説明を理解しやすくなり、自分の病気と向き合いやすくもなるでしょう。また、アレルギーのことを学び始めた医療従事者にとっても良い参考書になるはずです。
(後編に続く)
鈴木 慎太郎 :医師・医学博士