石破首相「参院選違う対応考えていない」裏金関与議員、非公認の考え
石破茂首相は3日午前、参院本会議の代表質問で、自民党派閥の裏金事件に関与した議員の公認について、「来夏の参院選で、(衆院選と)違う対応を行うことは現時点では考えていない」と述べた。党から処分され、説明責任を果たしていない議員については、非公認とすることもありうるとの考えを示した。 【写真】参院本会議で立憲民主党の辻元清美代表代行の質問に答弁する石破茂首相=2024年12月3日午前10時30分、岩下毅撮影 立憲民主党の辻元清美代表代行の質問に答えた。自民は今年10月の衆院選で、裏金問題で党則の「非公認」より重い処分を受けた議員のほか、「非公認」より軽い処分でも、政治倫理審査会などで説明責任を果たしていないと判断した議員を非公認とした。 辻元氏は、衆院選で自民が非公認の候補側に2千万円を支給したことを踏まえ、参院選でも同様に支給するのかと追及。首相は「先の選挙結果を踏まえつつ、国民に納得していただけるような対応を検討していく」として、明言を避けた。 政府・与党が先送りを続けている防衛増税について今月中に決めるのかとの質問に対しては、首相は「与党における議論の途中の段階だ」として回答しなかった。(藤原慎一)
朝日新聞社