【M-1】令和ロマンの“連覇”の下馬評が圧倒的に高いワケ…くるまの「分析力」の高さとM-1を連覇して出たい「国民的番組」
令和ロマンはなぜ連覇できそうなのか
「M-1で優勝するのには、会場全体を爆発させるほどのウケが必要です。まだ世間に手の内を知られていないコンビは、インパクトと勢いでそのまま優勝をかっさらいやすいが、常連組はインパクトがなくて決め手に欠け、一度優勝を逃すとずるずると沼にはまってしまう。笑い飯、和牛、オズワルドらがそのパターンでしたね。 これはM-1チャンピオンにも当てはまり、優勝した年ほどのインパクトを残せないために、再挑戦ではいいところにまではいくものの、あと一歩で2回目の優勝を逃してしまうのです」(テレビ局関係者) ただ、令和ロマンに限っては、これらの常識を打ち破る可能性がある。その理由が、くるまの非常に高い分析力だ。 2022年の11月に「集英社オンライン」にてインタビューした際、くるまは芸歴一年目からM-1の分析をしていると明かしたうえで、M-1は大きく分けて、年ごとに3つのパターンに分けられると話していた。 「大会が始まる前から、『最近はこういうネタが流行ってる』というのはなんとなくあるんです。前年のM-1が終わったときに新しい流れが始まるというか。例えば、錦鯉さんが優勝したら、シンプルなネタが流行り出すとか。 今は全国にある吉本の劇場のライブを配信で見れるので、そこで傾向を把握しています。その流行りから推測される自分たちに合ったネタを準々決勝から準決勝に向けてチューンナップする感じです」(くるま) 「今年(2022年)は簡単に言うと、ベタから1個外れてますね。僕はネタのトレンドをシンプルなやつ、1個深いやつ、その深いやつすらもすかすやつ、という3段階に分けて考えています。この3つで流行りが巡るんですが、今年はその2つ目のイメージです」(くるま) 実際にこの年、優勝したのはウエストランド。くるまの分析は確かに当たっていたといえそうだ。 そして、自身が初の決勝に進出した際は、その分析能力をいかんなく発揮。彼らはトップバッターという圧倒的に不利な出場順となったのだが、見事に優勝を果たした。 この裏話として、くるまはこの年、決勝用には4本のネタを用意していて、トップバッターになった際にはそれに向いた、つかみの多いネタを披露したと明かしている。