【ライブレポート】JO1が世界へ放つ狼煙、“JAMと育てる”コンサートツアー「JO1DER SHOW」開幕
サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で選出された11⼈で2019年に結成されたグローバルボーイズグループ、JO1。彼らの全国4都市14公演を回るコンサートツアー「JO1DER SHOW 2024 ‘WHEREVER WE ARE’」が、11月23日(土)の神奈川・Kアリーナ横浜公演にてスタートした。 【全ての写真】来年にはアジア公演と北米公演も開催されることが決定した「JO1DER SHOW」の初日・神奈川・Kアリーナ横浜公演の模様 JO1は今年の夏にKアリーナ横浜にてファンミーティング「2024 JO1 “JAM感謝祭” ~SUMMER FESTIVAL~」を開催しており、さらに遡るとグループとして初めてファンの前に立ったのは2020年1月にパシフィコ横浜・国立大ホールにて開催された「JO1 1ST FANMEETING」である。グループとしても縁が深い横浜という場で迎えた初日は、メンバーのツアーにかけるフレッシュな思いが伝わる1日となった。 11人は黒を基調にグリッダーが散りばめられたジャケットとダメージジーンズを合わせた揃いの衣装で登場。このツアーに向けて髪型や髪色を変えたメンバーも多く、新たな装いで観客を驚かせた。ステージングやグループ全体ではもちろん、一人ひとりがそれぞれのやり方で“JO1なりのWONDER SHOW(=JO1DER SHOW)”を実現させようとしていることが伝わってくる。 ライブでは『第66回輝く!日本レコード大賞』で優秀作品賞に選出された「Love seeker」,や、コーラスワークと口笛のフレーズが印象的な最新シングル曲「WHERE DO WE GO」、メンバー全員の真摯な気持ちが伝わるバラードなどが披露され、11人の見せる様々な表情に会場も大きく沸き立った。 11人という大所帯グループとなると、どうしても誰かにスポットが当たらなくなる瞬間が生まれることもあるが、JO1はそのような場面を作らない。全員が主役と言わんばかりに入れ代わり立ち代わりでバトンをつなぐようにひとつのステージを作り上げる。個々の活動も精力的に行っている個性豊かなメンバーで構成されていることを終始十二分に活かしていた。 MCでは「JO1DER SHOW」という言葉を今後もライブのタイトルに使い続けていくことが明かされた。川尻蓮が「“JO1DER SHOW”というタイトルを、僕たちとJAM(※JO1ファンの呼称)の皆さんで育てていきたいなと思います。JAMの皆さんもこのショーの一員です。今日は初日ですよ、キックオフですよ!」と呼びかけると、会場は大きな歓声で包まれる。新たな一歩に相応しく、11人という人数を活かしたフォーメーションダンスや趣向を凝らしたユニットステージ、生バンドによるライブアレンジが施されたアップテンポからバラードまで幅広い楽曲群、最先端の映像技術や舞台セットなどを用いてゴージャスなエンターテインメント空間を作り上げた。 アンコールでは11人がツアーTシャツとビビッドピンクのパンツスタイルでステージに再登場する。MCでリーダーの與那城奨が「なんとここで発表がございます。その発表とはこちら!」と切り出すと、巨大ビジョンにて流れたサプライズ映像にて、2025年2月からアジア、北米を含む6都市全7公演のワールドツアー「JO1 WORLD TOUR JO1DER SHOW 2025 ’WHEREVER WE ARE’」を開催すること、さらには世界最大のライブエンターテインメント企業「ライブネーション・ジャパン」と日本人アーティスト初となる包括的グローバル・パートナーシップを実現させたことが発表された。「JO1DER SHOW」が今後も継承されていくタイトルであることがまさかこんなにすぐ明らかになるだけでなく、それがワールドツアーであるという盛大な内容に、会場はこの日最大の驚喜の声で包まれた。 会場から多数の「おめでとう!」の声と拍手が巻き起こるなか、メンバーは拳を掲げながら「ついにJO1初となるワールドツアーが開催されます!」と満面の笑みを浮かべる。そして木全翔也は「JAMの喜んでいる声を聞くと心にきますよね」と感慨に浸り、川尻も「本当に皆さんのおかげです!」と感謝を告げる。與那城が「ここからJO1は世界に羽ばたいていきます。厳しい道のりだと思います。だけどJO1とJAMの皆さんで力を合わせていきましょう。よろしくお願いします!」と真剣なまなざしを浮かべると、10人もそれに思いを重ねるように頭を下げた。 全国ツアー「JO1DER SHOW 2024 ‘WHEREVER WE ARE’」は12月28日のマリンメッセ福岡公演でファイナルを迎え、JO1は12月30日に『第66回 輝く!日本レコード大賞』、12月31日に『第75階NHK紅白歌合戦』へ出場する。そして2025年1月27日~2月2日に開催されるLAPONE所属アーティスト5組による合同ライブ「LAPOSTA 2025」の東京ドーム公演の後、彼らは初のワールドツアーへと旅立つこととなる。今年は韓国にて数々のミュージックアワードを受賞し、国内においても紅白歌合戦に3年連続で出演するなど、国内外で活躍する彼らがとうとうさらに広い世界へと照準を合わせた。JO1が今後どのような驚きに満ちたエンターテインメントを見せてくれるのか、さらなる飛躍を見守りたい。