白砂糖・みりん・蜂蜜…体に良い「甘味料」はどれ? 管理栄養士解説
白砂糖やみりん、蜂蜜は甘味料の代表格ですが、糖質・カロリーが気になるので避けているという方はたくさんいらっしゃいます。しかし、糖質は栄養学的には重要な栄養素なので完全にカットしてしまうのは良くありません。「では、甘味料に何を選べばいいの?」という方へ向けて、甘味料の種類や特徴、糖質の重要性、おすすめの使い方を管理栄養士の佐久間さんに解説してもらいました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
甘味料にはいろんな種類がある 代表的な甘味料は?
編集部: 「甘味料」には、主にどんな種類がありますか? 佐久間さん: まず甘味料には、「糖質系甘味料」と「非糖質系甘味料」の2種類に分けられます。糖質系甘味料は白砂糖やみりん、蜂蜜などのぱっと思いつくものがその代表です。一方、非糖質系甘味料にはステビアやアスパルテームのような、ガム・ダイエット食品などに含まれるものが挙げられます。 編集部: 「糖質系甘味料」と「非糖質系甘味料」の違いについて教えてください。 佐久間さん: 「糖質系甘味料」はその名の通り、糖質が含まれる甘味料のことです。これらは血糖値をあげる作用を持ち、果糖・ブドウ糖・麦芽糖などさまざまな種類の糖類で構成されています。反対に、「非糖質系甘味料」はさらに天然由来と化学合成のものに分けられ、白砂糖の数十~数百倍の甘味をもちながらもエネルギーがかなり低く、血糖値を上げにくいという特徴を持ちます。その特徴によりカロリーオフや糖質オフの商品でよく使われています。 編集部: 非糖質系甘味料を使ったほうが血糖値を上げないので健康に良いですか? 佐久間さん: 確かに、カロリーや糖質がカットできる非糖質系甘味料を使ったほうが健康に良さそうですよね。しかし、非糖質系甘味料も使いすぎると体への弊害があることがわかっています。非糖質系甘味料は上手に活用すれば血糖値のコントロールに役立ちますが、甘みが白砂糖の200~600倍と非常に強いのが特徴です。そのため、非糖質系甘味料を使いすぎると濃い味付けに慣れてしまい、結果として間食の量が増えてしまうことも考えられます。また、非糖質系甘味料の過剰な使用で、糖代謝の異常をきたし糖尿病のリスクが高まることも示唆されています。基本は白砂糖やみりん、蜂蜜などの糖質系甘味料を使いながら、ときどき非糖質系甘味料を活用するほうが良いでしょう。