青果初市、威勢よく 宝船特大は50万円で落札
全国各地の主要卸売市場は5日、青果の初市を開いた。東京都中央卸売市場大田市場では色とりどりの野菜を積んだ宝船7隻(特大2隻・大5隻)が登場。特大は50万円、大は15万円とそれぞれ昨年と同額で落札された。 【動画】色とりどりの野菜を積んだ宝船が登場 東京青果の川田光太社長は、買参人に向けて「2025年も24年同様、大変厳しい経済環境が予測されているが、大田市場が日本の食の中心となってリードしていく一年になればと思っている」と述べた。 仲卸・船昌は特大1隻、大3隻の宝船を落札。同社の関野裕社長は「24年は高温などの影響で青果物の安定供給が難しい一年だった。今年は一層、産地との連携を強化しながら気象の変化に対応し、消費者へ青果物をしっかり届けたい」と話した。 恒例の山形産サクランボの初せりも実施。きり箱入りの「佐藤錦」(500グラム・2L級)を同社が過去最高値の150万円で落札した。 多くの品目が例年よりも高値での取引スタートとなった。同市場では、キャベツが愛知産1ケース(10キロ・8玉・高値)で6480円と、前年初市比5倍を記録。低温や干ばつが影響した不足感による高値は「今月いっぱいは続く」(東京の青果卸)見通しだ。
日本農業新聞