マカオ、2024年上半期のMICE開催件数が34.5%増の702件に…コロナ前2019年同時期レベルまで回復
マカオ政府統計・センサス局は8月16日、今年上半期(2024年1~6月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。 今年上半期のMICEイベント開催件数は前年同時期から34.5%増(+180件)の702件で、コロナ前2019年同時期(734件)の95.6%まで回復した。内訳はコンベンション658件、エキジビション26件、インセンティブ活動18件。同局によれば、今年上半期にMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益(推計)は約24.7億パタカ(日本円換算:約456億円)で、前年同時期の18.2億パタカ(約336億円)から35.8%増だったとのこと。 今年上半期のコンベンションの開催件数は33.7%増(+166件)の658件、参加者数は4.6%増の7.4万人(延べ、以下同)で、大型会議の参加者数が1.3倍増の9777人に。エキジビション開催件数は2件増の26件、入場観衆数は33.4%減の39.9万人。エキジビションの出展者数は38.6%増の3000(うち海外からが60.3%)、バイヤー等の専門観衆数は82.7%増の4305人(同66.3%)で、それぞれ海外からが占める割合が9.2ポイント、35.3ポイント上昇。インセンティブ活動の開催件数は12件増の18件で、参加者数は16.6%増の5748人。MICEイベントの参加者・観衆数は29.1%減の47.9万人で、エキジビション観衆数の減によるもの。 テーマ別では、ビジネス・貿易・マネジメントに関するものが全体の37.0%を占める260件で最多だった。次いで、ツーリズムが13.2%の93件、ITが11.0%の77件、金融が10.7%の75件。 なお、同局では経済効果を明らかにする目的で今年第1四半期分からMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益(推計)を統計資料に盛り込んでいる。
また、マカオ政府招商投資促進局(IPIM)は同日、今年上半期のマカオにおけるMICE誘致状況及び経済効果に関するレビューを発表。 今年上半期にマカオで開催されたMICEは専門家と国際化が一層進み、マカオのMICE産業の発展加速を反映した結果とした上、下半期、特に9月から11月にかけてがMICE開催のピークとなり、年間累計の開催数が1500件に上るとの見通しを示した。 今年上半期のMICE参加ビジネスパーソン1人あたりのマカオにおける消費額は4992パタカ(約9.2万円)で、旅客全体平均の2260パタカ(約4.2万円)を大きく上回ったという。