安保瑠輝也とライアン・ガルシア（右・AP）

　格闘技イベント「RIZIN」が20日に記者会見を行い、12月31日に開催される「RIZIN　DECADE」（さいたまスーパーアリーナ）で元K―1王者の安保瑠輝也（29＝MFL　team　CLUB　es）とプロボクシング元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア（26＝米国）のボクシングエキシビジョンマッチが決定したことを発表した。 　この会見では安保とガルシアは欠席。榊原信行CEOは今週末に安保とともに渡米予定だという。「週明けにアメリカで発表したいと思います。今アナウンスされている情報は、正しい情報です。2分8ラウンドなどグローブのオンスも決まっている。来週の発表を楽しみにしてほしい」と週明けに米国で会見することを明かした。「このカードが世界の市場に我々の10年とここにいる選手たちの試合を届けるフックになる。新しい情報はアメリカから届けたいと思います。正式決定であることはお伝えします」とコメントした。 　7月28日に開催された「超RIZIN3」でボクシング元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ（フィリピン）とボクシングルールに基づいたRIZINスタンディングバウトマッチで対戦した安保。3ラウンド戦った末に引き分けに終わったものの、パッキャオをぐらつかせるなど大善戦した。 　試合後、この大会に来場していたガルシアがパッキャオに呼び込まれてリングに上がると「3Rで安保をKOする！」とマイクで宣言していた。 　ガルシアは4月にデビン・ヘイニーが保持するWBC世界スーパーライト級タイトルに挑戦。しかし前日計量で体重超過。さらにその場でビールを一気飲みするパフォーマンスを見せて、物議を醸していた。試合では判定勝利を収めたが、体重超過で王者認定されず。試合後にはドーピング陽性が発覚し、今月には米ロサンゼルスのホテルで器物破損の容疑で逮捕。現在は1年間の試合出場停止処分となっている。 　19日に自身のインスタグラムで「東京に行くことを発表できて超興奮している。この男はエキシビションでパッキャオをノックアウトしようとしたんだ！俺は安保を懲らしめなければならない！行くぞ！東京に行くよ」と安保戦の特別動画とともに一方的に対戦発表。スポーツ専門局ESPNなどは153ポンド（約69.4キロ）契約の2分×8ラウンドで争われると報じていた。 　米国のPPV配信「FANMIO」では、既にPPVチケットが3,999円で販売されている。