【日本株】人気「高配当株」の最新“投資判断”を公開!決算内容や今期の業績予想に基づいて“買い”や“強気”と診断されたのは利回り5%前後の「LIXIL」など8銘柄
【日本株】個人投資家に人気の「高配当株」で、アナリストによる最新の投資判断が「買い」や「強気」だった8銘柄を公開! ●最新決算から、今後も安心して保有できる「高配当株」を分析! 最高評価の“買い”がついたのは「LIXIL」など4銘柄! 4月後半から2024年3月期の本決算の発表が始まった。5月1日までに本決算を発表した東証プライム上場企業の約75%が、事前の会社予想を上回る当期利益で着地している。今期(2025年3月期)の業績予想も4.1%増収、6.8%営業増益と、堅調に伸びる見通しだ。 業績好調の背景にあるのは、企業の生成AIへの投資拡大や製品・サービスの値上げの浸透、訪日外国人の増加、円安ドル高効果などだ。 「それでも、例年どおり多くの企業の業績予想は保守的です。賃上げの拡大による内需回復や、円安による輸出企業へのプラス効果が、業績予想に反映されていません」(経済ジャーナリストの和島英樹さん) 2025年度は本格的な”脱デフレ”が期待できる。このため「中間決算以降に通期業績の上方修正を発表する企業が増え、それに伴い株価も上昇する」と、和島さんは予想している。急激な円安ドル高や物価高、それに伴う国内消費の停滞を予想する市場関係者もいるが、そういった懸念を吹き飛ばす強い決算を発表した企業も多い。 以下では、個人投資家に人気の「高配当株」のうち、最新決算の分析で投資判断が「買い」「強気」となった8銘柄を紹介するので、投資の参考にしてほしい(※株価などのデータはすべて5月7日時点。投資判断および分析コメントは、証券アナリストの清水洋介さんと、金融コメンテーターの岡村友哉さん。投資判断は「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階)。 ●投資判断が「買い」「強気」の高配当株・8銘柄を公開! 投資 判断 2024年3月期 増収率 (営業増益率) 2025年3月期 増収率 (営業増益率) 配当 利回り PER (PBR) 最低投資額 (5/7) ◆野村不動産ホールディングス(東P・3231) 強気 12.22 % (12.6%) 7.5% (1.7%) 3.67% 11.1倍 (1.12倍) 45万円 【分析コメント】高いブランド力による分譲マンションの販売が好調で粗利率も上昇。今期も過去最高益へ。「DOE4%を下限」とする新方針も追加(※DOEは「Dividend on equity ratio」の略で「株主資本配当率」のこと。企業が株主資 本に対してどの程度の配当を支払っているかを示す)。 ◆積水化学工業(東P・4204) 買い 1.1% (3.0%) 5.6% (8.1%) 3.31% 12.3倍 (1.21倍) 23万円 【分析コメント】市況低迷も、自動車向けの好調と株式売却益で前期は過去最高益に。市況回復による高機能樹脂の価格維持と円安効果で最高益更新へ。 ◆LIXIL(東P・5938) 買い -0.9% (-34.3%) 5.9%(52.9%) 5.06% 63.9倍 (0.80倍) 18万円 【分析コメント】前期は金利高止まりによる欧米市場の低迷で、減収減益に。今期は値上げや新商品投入、欧米事業の構造改革で大幅増益となる見通し。 ◆コマツ(東P・6301) 強気 9.1%(23.7%) -0.1% (-8.3%) 3.61% 12.6倍 (1.44倍) 46万円 【分析コメント】中国・欧州での建機販売や想定為替レートを慎重に見ており、今期業績予想は保守的。過去最大規模の1000億円の自社株買いも発表。 ◆セイコーエプソン(東P・6724) 買い -1.2% (-40.7%) 1.2%(23.4%) 2.91% 17.6倍 (1.04倍) 25万円 【分析コメント】今期は営業増益見通しだが、世界的な景気鈍化などを見込んだ保守的な業績予想。インクジェットプリンタなどの好調で業績上ブレへ。 ◆オンワードホールディングス(東P・8016) 買い 7.7% (116.0%) 5.5% (11.0%) 3.84% 10.6倍 (1.06倍) 6万円 【分析コメント】実店舗とECの融合で前期は増収増益に。今期は大型施設出店での売上増に期待。海外事業の収益改善や店舗効率化で、利益率は向上へ。 ◆商船三井(東P・9104) 強気 1.0% (-5.1%) 10.6% (47.4%) 3.78% 8.0倍 (0.73倍) 48万円 【分析コメント】今期はコンテナ船の底入れに加え、引き続きケミカル船の好調が期待できる。さらに自動車船の伸びや環境事業の拡大で大幅営業増益へ。 ◆双日(東P・2768) 強気 -2.6% (-19.1%) ー 3.51% 8.4倍 (1.01倍) 43万円 【分析コメント】事業再編が順調に推移しており、3期連続で当期利益1000億円超となる見通し。積極的な自社株買いの継続でPBR改善にも期待。 ※株価や配当利回りなどのデータは5月7日時点のもの。
ザイ編集部
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