新NISAは旧NISAと何が違うの? 新NISAの魅力とは?
NISA(ニーサ)は、「少額投資非課税制度」です。通常、運用益に対して約20%の税金がかかるところ、NISAでは税金がかからないのが最大のメリットです。 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA)は2023年末に終了し、2024年から新NISAが開始されました。旧NISAに比べ新NISAは、利用者にとってわかりやすい制度設計になっています。非課税保有期間も恒久化されたので、長期的な観点から資産形成が可能になりました。 また、非課税投資枠も拡充されたので、高所得者にとって魅力のある制度となっています。本記事では、旧NISAと比べて新NISAの魅力がどの点にあるのかポイントを解説します。
投資対象商品
旧NISAのつみたてNISAは新NISAのつみたて投資枠に、旧NISAの一般NISAは新NISAの成長枠に基本的に引き継がれています。旧NISAのつみたてNISAの投資対象は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託です。新NISAのつみたて投資枠でも、同じものが引き継がれています。 旧NISAの一般NISAの投資対象は、上場株式・ETF・公募株式投信・REIT等ですが、新NISAの成長枠では、一部を除外して引き継がれています。具体的には、上場株式は、整理・監理銘柄に指定されたもの、投資信託は、信託期間が20年未満や高レバレッジ型・毎月分配型商品等は除外されています。
口座開設期間の恒久化
旧NISAでは、口座開設期間(新規で投資できる期間)は期間限定でしたが、新NISAでは恒久化されましたので、制度の終了期限を気にすることなく、いつでも利用可能となりました。
非課税保有期間の無制限化
旧NISAでは、一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間という非課税保有期間の制限がありました。新NISAでは、非課税保有期間の制限がなくなりました。 旧NISAの一般NISAでは、5年間の非課税期間内に売却しない場合、課税口座に移管するか、翌年の非課税投資枠に移管(ロールオーバー)するかを決める必要がありましたが、新NISAでは思い悩む必要がなくなりました。