東洋医学に注目“はり師・きゅう師”を目指す「全盲の双子」の夢と希望 その日々に密着 北海道
「指」で読む。 相棒の「点字ディスプレイ」とともに、兄・泰騎さんが朗読したのは「僕のこと」。 自らつづった文章です。 (中村泰騎さん)「子どものときは視覚障害者が着替えをするだけですごい、えらいと目頭熱くして鼻すする人いましたね。いまもだけど。僕らは3歳のころから特別支援学校の寄宿舎に入っていたから、家で生活をしたことがあまりない。だから地元の人とふれあう、知り合うチャンスはなく、ましてや友達なんて皆無。仕事をし、税金を支払い、友人をつくり、飲みすぎて失敗したり、恋をしたり、泣いたり笑ったりしてこの富良野で生きていきたい。応援よろしくお願いします」
(朗読を聞いた人)「ここに生活を根差して、ここで生きていくという強い思いを受け取ることができました。これからも頑張ってほしいし応援していきたい」 自分たちを発信することー それが「隔たり」をなくす一歩だとふたりは考えています。
(中村泰騎さん)「どんなに重い障害があっても、同じ人間には変わりないんですよ。僕らがたまたま全盲で生まれてきてしまったというだけで、障害があっても自分の力で生きようと頑張っているんだというのを知ってほしい。これが僕の思い」 (中村翔綺さん)「目の前に障害者がいるということにビビらず勇気をもって、ひと言声を出してもらえるような世の中になってほしいなと思う」
誰もが自分らしく生きられる社会を目指してー 双子の兄弟の挑戦は始まったばかりです。