円は対ドルで153円台後半、FOMCと日銀会合にらみ円売り圧力
(ブルームバーグ): 18日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=153円台後半に下落。米国市場で7営業日ぶりに反発した後、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日本銀行の金融政策決定会合を前に売りがやや優勢になっている。
三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室のバイスプレジデント、小野寺孝文氏はタカ派的な米利下げに続き、日銀が利上げを見送れば、ドルは155円を突破する可能性があるとみる。
ドル・円は200日移動平均線を上抜け、一目均衡表の雲の上限も切り上がっており「モメンタムが強い」と指摘。植田和男総裁が来年1月の利上げを強く示唆しない限り、円売り圧力が強まると予想する。
米国では小売売上高が予想を上回った一方で、鉱工業生産指数は予想外に低下し、3カ月連続のマイナスとなった。金利スワップ市場では17、18日のFOMCでの利下げがほぼ完全に織り込まれている一方、18、19日の日銀決定会合での利上げ織り込みは2割程度で推移している。
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Masahiro Hidaka