パートナーは大きな体をした獣人…見知らぬ“動物の毛”によって巻き起こるトラブルに「平和な世界」「癒される」の声【作者インタビュー】
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画やイラストを手がけるカヂロさんの『犬系の彼氏と浮気疑惑の話』だ。 【漫画】知らない“動物の毛”によって修羅場に…サラリーマンと獣人のカップルに「優しい世界観に癒される」と好評の声 同作は、ケモ系ライトBL『犬系の彼氏』シリーズの一部を切り取った作品。以前カヂロさんのX(旧Twitter)に投稿されると、人気を博したようで1.7万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のカヂロさんに『犬系の彼氏』を描いたきっかけや、『犬系の彼氏と浮気疑惑の話』の注目ポイントについて話を伺った。 ■最愛のパートナーの肩に見知らぬ動物の毛が… サラリーマンとして働く「犬飼」の彼氏はイカツい犬の獣人である「堅太郎」。仕事が終わり帰宅すると、犬飼は大きな体の堅太郎と抱擁を交わしていた。 そんな時、堅太郎は犬飼の肩に見慣れない“黄色の毛”が付いていることに気づく。さらにスーツから犬飼以外の匂いが染みついていることにも気づき、咄嗟に不倫を疑ってしまう。そして、捨てられたくないと悟った堅太郎は“2番目でもいい”と覚悟を決めたところで、訪問者を知らせるチャイムが鳴り…。 その後、犬飼と堅太郎に加えて「猫宮」とイカツい猫の獣人「島田」も登場。2組のカップルに対して「平和な世界観でとても癒される」「新感覚のBLって感じでクセになる」など好評の声が相次いでいた。 ■ポイントは“犬らしさ”と“猫らしさ” ――『犬系の彼氏』を創作したきっかけや理由があればお教えください。 自分が犬が大好きということと、恋愛などでよく聞く「犬系男子」が「本当の犬だったら最高なんじゃないか!?」という思い付きから産まれたのが犬系の彼氏です。自分も愛犬と暮らしていて毎日幸せなので、とにかく幸せな漫画にしたいなと描いておりました。 ――『犬系の彼氏と浮気疑惑の話』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。 こだわった点は犬らしさと猫らしさです。玄関まで出迎えに来てくれる犬のまっすぐな愛情や、嫉妬でついつい手が出てしまう(猫パンチ)猫の奔放なところを分かってもらえるようにこだわりました。 注目してほしいところは両カップルの体格差です。この漫画を通して大きい受けの可愛さを伝えられたら嬉しいです。 ――『犬系の彼氏と浮気疑惑の話』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。 犬飼君の肩についていた毛の主が島田さんだと分かり、「貴様か黄色!!」と敵意むき出しにしている堅太郎さんのシーンが気に入っています。 この話では悲し気な顔の堅太郎さんが続くので、牙むき出しの怒れる表情を描くのが楽しかったです。好奇心で煌めく犬飼君との対比も好きです。 ――同作は“ケモ系ライトBL”というジャンルの作品ですが、パートナーがケモノになると、普通のBLを創作する時にはない“意識しなければいけないこと”や“注意点”などはあるのでしょうか? パートナーが人間なので、人間目線で物語を読んで犬や猫のあるあるを楽しんでもらえるよう、そのケモノならではの生態や特徴を毎回入れることを意識していました。 どの漫画を描くにしても資料を見るのは大切ですが、ケモノを描くにあたってもその動物の資料を見て自分の中に落とし込むと、より魅力的な作品になるかなと自戒も込めて思っております。 また『犬系の彼氏』の世界では、どの動物も人間も対等な暮らしをしているという設定で描いていたので、犬や猫の特徴があっても人間のパートナーとの関係が主人とペットのようにならないよう意識していました。(それはそれとして主人とペットの関係のBLも好きです) ――今後の展望や目標をお教えください。 これからも漫画やイラストをたくさん描いて、私の好きなものを誰かにも好きになってもらえたら嬉しいなと思います。いつか連載もしてみたいです。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! いつも私の作品を見てくださってありがとうございます。応援とても励みになります!今後もたくさん描いていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。